(前回までのあらすじ)マカッサルからのジャカルタ行きの飛行機が2時間遅れで出発したのにもかかわらず、ジャカルタでメダン行きも1時間30分の遅延で当日中の乗り継ぎを完了することができました。ところがメダン行きの飛行機の中で、翌日搭乗予定のシメウル島離島行きの飛行機が欠航との連絡が来てしまいました。果たして離島へたどりつくことができるのでしょうか。
せっかく遠くメダンまで来たのですが、フライト変更してシメウル島に行くべきか、それともそのままマカッサルに引き返すべきか色々考えてはいましたが、今は機内で携帯の電波が届かないのでフライトチェックなどもできないので、一度冷静になってメダンに到着してから考えることにしました。島に行けない理由があるということでメダンでも観光でもするかと割り切ることも重要です。
メダン行きQG920便は19時50分にジャカルタ・スカルノハッタ空港を離陸することになりました。今回の座席は30Cと後方座席となります。シティリンクのA320-200は、全部で30列座席配置があり、3-3と1列6席ありますので、180席の座席があるのですが、13列目が欠番となっていますので、31列まであることになります。飛行機のドアが閉まったあと、30Fの窓側が空いていましたので席を移動することができました。
夜間の飛行なので、窓の外は真っ暗ですが、スマトラ島の上空を飛行するため途中街の明かりが見えると、どのあたりを飛んでいるのか想像しながら飛行時間2時間ちょうどで、メダン・クアラナム国際空港に着陸となりました。
クアラナム国際空港に到着しましたが、最後の降機となりましたので22時10分になってしまいました。空港内はシティリンクから降りた人以外は誰もおらず、最終便となったようです。遅延して申し訳ないとの理由で、飛行機を出たところでパンと水の差し入れがありました。
事前に空港近くのホテルを予約しているため、ホテルに行くだけとなっていたのですが、携帯の電波が通じたところで、メダンからシメウル行きの飛行機を早速チェックしたところ、明日は木曜日で、今回欠航となったスシエアよりも1時間半ほど早い8時50分発になりますが、ウイングスエアのフライトがあります。今の時間は水曜日の22時を過ぎている段階ですが、旅行予約サイトのトラベロカで予約できるのか試したところ、運よくまだ空席があるようです。予約を進めモバイルバンキングで支払いまで完了することができ、無事イーチケットが発行となりました。たまたま木曜日であり直前に空席もあったという運に恵まれたということになります。空港近くのホテルに予約しているため、ちょっと早くホテルを出れば間に合いますので、明日はシメウル島に行くことができそうです。
クアラナム空港は、スマトラ島最大の空港だけあって巨大な敷地を誇りますので、空港から滑走路の端にあるホテルまで、車で15分ほどかかります。ホテルの名前はクルーホテルと呼び、実際ライオンエアやバティックエアの機長さんやCAさん達も宿泊するホテルのようです。
ホテルに到着し、マカッサル出発からメダン到着まで何も食べていなかったので、遅い夕食でもと思いましたが、既にホテルのレストランも終了ということで、仕方なく先ほど空港で遅延のため頂いたパンと水を食べて寝ることにしました。
クルーホテルでは朝食がセットとなっています。メニューはミーゴレンとアヤムバカールと簡素なものでしたが、パンと水で寝てしまったので、美味しく食べることができました。ライオンエアのクルーの皆さんもフライト前の朝食に来ていました。
7時にホテルの空港への無料送迎バスが出るということで、チェックアウトしてバスに乗り込みます。
途中系列のホテルに寄ってお客を乗せて7時30分に空港へ到着しました。
チェックインも済ませ空港の制限エリアに入り待合場所にて、早朝の会議に参加するというバタバタとした時間を過ごし、定刻に搭乗時間となりました。
今回搭乗する機体は、ウイングスエアATR72-500のターボフロップエンジンを搭載したプロペラ機です。インドネシアは離島が多く需要が少ない場所や滑走路が短い場所へ飛ぶことができる地方路線で活躍している機体です。機体の後ろから機内へ搭乗するため、バスで移動し、歩いて機内に入ります。機内は2-2の座席で72名の乗客を運ぶことができます。機体の前部分は離島への荷物を搭載していますので、離島の生活インフラも支えていると言えます。
多少、座席に空席がありましたが、50名前後の乗客を乗せてクアラナム空港を出発しました。プロペラ機は、低空を飛行していきますので、地上の様子も良く見え遊覧飛行のようです。
メダンを出発して1時間ほどでシメウル島に到着です。メダンは晴れていましたが、島に近づくにつれ天候が悪くなり雨となりましたが、時間通りに離島に到着となりました。
まさにゲームのような展開でマカッサルからの移動中遅延や欠航などいろいろありましたが、なんとか無事たどりつくことができました。インドネシアではトラブルがあっても冷静に対応して、決して無理をしないことが肝心ですね。