インドネシアの国内出張はいつも直前に決まります。スマトラ島の離島での検品作業のためマカッサルからメダン行きが急遽決まりました。離島というのは、スマトラ島からインド洋側にある、シメウル島が目的地です。実は3年前にも訪問した事があり、久しぶりの離島への出張ですが、移動における難易度が非常に高く到着できるのは運次第というとんでもない場所です。果たして無事到着することができるのでしょうか。
マカッサルからシメウル島に行くためには、3回の飛行機を乗り継いでいく必要があります。まず、マカッサルからジャカルタを経由してメダンに移動します。
メダンからシメウル島にアクセスするには、毎週火曜、木曜、土曜日にメダンを出発するライオンエアの子会社ウイングスエアで行くことになります。1週間に3便しかフライトがなく、天候が悪い場合すぐに欠航してしまうという路線です。
シメウル島はインド洋に浮かぶ離島なので、年中風が強いおかげで波が高く、良い波が年間楽しめるとしてサーフィンをする外国人に有名な島なのですが、飛行機にとっては風が強いと着陸できないことが多く欠航する可能性が非常に高いということになります。
ウイングスエアを補完する意味で、離島を中心に12人乗りの小型プロペラ機を飛ばしている、スシエアという飛行機も月曜と木曜の週2便ありますが、こちらはシメウル島の名物ロブスターをメダンに空輸するのが目的で、天候が悪くロブスターがないと欠航してしまうという、これまた不安定なフライトです。
運よくシメウル島に到着しても少なくとも2泊か3泊しないと帰り便はなく、欠航となればさらに滞在が伸びてしまいメダンに戻れないという2段階の運試しとなります。
マカッサルからジャカルタまでは2時間30分、ジャカルタからメダンも2時間30分と併せて5時間、約3,000Kmの移動となります。3,000Kmの距離というと東京からマニラまでに相当します。インドネシアを東西に横断する形の長旅となります。
今回の移動ではシティリンクの乗り継ぎ便を予約しました。マカッサルを15時30分に出発するシティリンクQG251便、ジャカルタ到着は17時10分着(1時間時差あり)。ジャカルタで1時間5分の乗り継ぎで、ジャカルタを18時15分に出発するQG920便でメダン到着は20時30分となります。
前日の夜中に携帯へのメッセージが入りマカッサル発のQG251便が1時間遅れるとの連絡が入りました。ジャカルタでの乗り継ぎ時間が帳消しになる遅れとなります。シティリンク同士のコネクティング・フライトなので、ジャカルタで到着を待って出発するはずとは思っても不安がつきまといます。
事前にシティリンクに電話をして確認したところ、遅れがあっても乗り継ぎ便に乗れるようにするという連絡がありほっとはしましたが、マカッサル空港に行って確かめることにしました。
空港カウンターでメダンまでのe-Ticketを見せて乗り継ぎすることを確認したところ、メダン行きの飛行機までチェックインすることができ、なんとか本日中にメダンまで到着することができそうという事がわかりほっとしたところで、チケットを握りしめ空港内で出発を待つことにしました。早く空港に着いてしまったので、長時間のフライトに備えラウンジで一休みすることにしました。
搭乗案内時刻15時50分に合わせてラウンジを出発し、搭乗ゲートに向かいます。
搭乗開始時刻を過ぎても今回搭乗予定の機材がマカッサルに到着しておらず、ゲートの職員に聞いてもいつになるか判らない状態でしたので、フライトレーダーでフライト機材を検索したところ、スラバヤから来る事がわかり、まだマカッサルに到着していなくさらに遅れが広がっているようです。
マカッサル上空では雨雲が発生しているようで、上空で旋回して16時30分にようやく、ジャカルタ行き機材がマカッサル空港に到着となりました。スラバヤからの乗客を降ろし機内に入ったのは17時となり、なんだかんだと出発の準備を終えマカッサル空港を定刻の2時間遅れで出発となりました。
果たしてメダン行きに無事乗り継ぎ本日中に到着できるのか不安とともにマカッサルを飛び立ちました。
続きは次回となります。