2021年12月15日にフランス・パリで開催された第16回ユネスコセッションにおいて、インドネシアから登録申請されていた「ガムラン」が無形文化遺産に指定されました。インドネシア12番目の文化遺産となります。ガムランはインドネシアの様々な地域で演奏される伝統的な楽器や音楽となります。
ガムランと言ってもピンと来ない人でも、音を聴けば一度は聞いたことのある音楽だと思います。
ガムランで使われる楽器は旋律を演奏する打楽器のほかに、太鼓やゴング、弦楽器などがあります。ガムランの演奏が織りなす世界はとても神秘的です。
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ガムランは、ジャワ島中部のボロブドゥール寺院とプランバナン寺院の石にも刻まれていることなどから、西暦400年には既に存在していたとされ、ガムラン文化は歴史が古く、多くの人の手で受け継がれてきました。
ガムランは芸術的な演奏だけではなく、伝統的な活動や宗教的な儀式でも演奏されるため文化的な表現の手段として用いられてきました。2012年よりインドネシア文化省は学校行事やパレード行事、競技会などでガムランを積極的に支援してきました。無形文化遺産として文化交流などを通じて今後もガムランの普及を継続していくことになりそうです
また、ガムランが人間と宇宙の間のつながりを構築するもととしても大きな価値があるとして存在しています。インドネシアの人々にとっての一体感をもたらすものとして音楽芸術において今後も大きな影響力をもたらすと言えるでしょう。