雨季のマカッサルから寒い日本へ帰国の旅がスタート! ガルーダ便でジャカルタへ移動
久しぶりのガルーダでジャカルタへ
いつもはライオンエアなど、遅延することの多いLCC(格安航空会社)を使う機会が多いだけに、ガルーダ・インドネシア航空の定刻出発にはやはり「さすがだな」と感心してしまいます。マカッサルはあいにく雨季真っ只中で、出発当初は雲行きが怪しかったのですが、離陸のときには青空が顔をのぞかせました。
マカッサルからジャカルタへ快調な離陸
離陸前までしとしと降っていた雨が弱まり、コンクリートが湿った滑走路をB737-800機がゆっくりとタキシング。
14時ピッタリの定刻で滑走路へ進入し、ぐんぐんとスピードを上げていきます。
上昇を続ける機体の窓からは、灰色がかった雨雲が何層にも重なる様子が見え、その合間に青い空が切れ目のようにのぞく瞬間がありました。
マカッサル市内や近海の小さな離島がだんだん遠ざかっていき、低い雲を突き抜けるとまるで別世界のような明るい空が広がります。いつもなら遅れることも多いインドネシア国内線ですが、今回はきっちり定刻通りというのがうれしい誤算です。
機内食定番メニューが妙に落ち着く
安定飛行に入ると、キャビンクルーが手早く機内食の準備をスタート。ガルーダ・インドネシア航空では国内線でも簡単な食事が提供されることが多く、今回も鶏の照り焼きとご飯、ボイル野菜という素朴な定番メニューが渡されました。
シンプルな味つけがなぜかほっとします。最近はおつまみ用の小袋やお菓子も一緒についてくるので、ちょっとした楽しみになります。コーヒーとともに、機窓の雲海を眺めながら食事をとる時間は、2時間弱のフライトでも充実感が味わえます。
今回の座席は前方寄りの窓側。事前に「モニターが故障している」と案内がありましたが、2時間ほどのフライトなら大きな問題ではありません。映画やエンターテイメントを必要としなくても、窓の外の移り変わる雲や、夕方に差し掛かる太陽の光の変化を眺めるだけで、飛行時間が意外とあっという間に過ぎていきます。
軽い機内食を終えたら、ちょっと仮眠を取りながらガルーダのフライトはやはりフルサービスキャリアらしい安定感を感じさせます。
ジャカルタ・スカルノハッタ空港に到着
夜便のJALまで約5時間の待ち時間
飛行時間は2時間ほどですが、天候もよく順調に進み、機体は15時30分にジャカルタのスカルノハッタ空港に到着。「定刻で到着してくれてありがとう…」という気持ちがこみ上げます。インドネシア国内線は遅延が常なので、こうしてオンタイムで運航されると心底うれしいものです。
JALのフライトは21時発で、ここから5時間近くもありますが、チェックインカウンターが開くのは18時30分頃。それまで空港内をどう過ごすかが次なる課題。大きな荷物をどうするか、食事をとるか、どこかへ出かけるかなど、空港に着くといろいろ考えはするものの、余裕があるのはやはりありがたい状況です。
国内線到着口で荷物を一時預けして身軽に
キャリーバッグを70,000ルピアで預ける
夜のJAL便チェックインが始まるまで、大きな荷物を抱えて歩き回るのは正直つらいもの。そこで活用したのが、国内線到着口にある一時預かりサービス。
今回は10kgほどのキャリーケースを70,000ルピアで預けることができました。ほんの数時間とはいえ、大きな荷物がないだけで行動範囲がぐっと広がります。
空港の外へ食事に出るか、そのまま空港内で過ごすか少し迷いましたが、雨季のジャカルタは天候が不安定なうえ、夜便のために体力を温存したいので空港内滞在を選択。空港自体も広く、カフェやスナック店など探せば意外と楽しめる場所がたくさんあります。
ターミナル3の高級SPAでマッサージを満喫
シャワー付きメニューでリフレッシュ
そういえばターミナル3の国際線側にマッサージ店があったはず、と記憶をたどり、足を伸ばしてみることに。ここは比較的高級なSPAが入っており、全身マッサージをオーダーすると、じっくり施術してもらえるだけでなく、最後にシャワーも浴びられるのが魅力です。
長時間の移動で汗ばみがちな身体をシャワーでさっぱりできるのは最高の贅沢。
夜行フライトでのエコノミークラスもこれなら少し快適に過ごせそうという思いにかられます。丁寧にリンパを流してもらい、首や肩のコリをほぐしてもらうと、心身ともにリラックス状態に。さすが“高級スパ”と銘打っているだけあって、スタッフのホスピタリティも申し分ありません。
荷物をピックアップしチェックインへ夜便への準備万端
マッサージを終える頃には、ちょうど荷物をピックアップしてJALのチェックインカウンターへ向かう時間帯になっていました。気持ちも身体も軽くなった状態で搭乗手続きを済ませるのは気分がいいもの。雨季の湿気と長旅の疲れを一掃してくれるマッサージは、乗り継ぎに余裕があるときにこそ味わえる選択肢といえるでしょう。
最後は夜便で一気に真冬の日本へ飛び立つだけ。温かいインドネシアの空気から極寒の日本への移動には戸惑いもありますが、マッサージで得たリラックス感を持続させながら、あとは搭乗を待つのみ。こうして今回のジャカルタでのトランジットは、大いに有意義な時間となりました。夜便に向けたリフレッシュのおかげで、これからの長時間フライトもなんとか乗り切れそうです。旅の疲れはうまくリセットしながら、いよいよ夜行便のJALに乗り込みます。