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ジェットコースターのごとき乗り継ぎ劇を乗り越え深夜のガルーダ便でマカッサルへ!

ジャカルタ・スカルノハッタ空港での乗り継ぎにギリギリ間に合い、1時55分発のガルーダ・マカッサル行きGA604便へ滑り込んだ私。成田からジャカルタまでも遅延続きで胃がキリキリする思いをしましたが、最後の関門である国内線への移動をクリアできたときは、深夜1時過ぎにもかかわらず大きくガッツポーズしたい気分でした。ここでは、深夜の機内に乗り込みホッとした束の間、さらに2時間半のフライトを経てようやくマカッサルに到着するまでの心境と移動の様子をお届けします。

GA604便、深夜1時55分出発! 滑り込みセーフの安堵感

ハラハラしながら国内線カウンターでチェックインした直後、空港内アナウンスのラストコールを耳にしながら、重いキャリーケースを預け終わって軽くなった身体でゲートに全速力ダッシュ。まさに数分の猶予しかなく、真夜中の閑散としたターミナルを駆け抜けるという、映画のワンシーンのような体験でした。

到着したのは1時45分。搭乗口にはすでにほとんど乗客の姿はなく、「このままドアが閉まるのでは?」と思うほどの緊迫した空気。係員が手招きしてくれて「今すぐ中に入ってください!」と急かすのを見て、「ほんの数十秒遅れていたらアウトだった…」と肝を冷やしました。座席に滑り込むと同時に、先ほどまでのダッシュの息切れが一気に押し寄せてきます。頭の中では「やった、これでマカッサルに帰れる」と思いつつ、周囲の乗客からは「どんな理由でこんなギリギリに?」という好奇の視線を感じるような気も。でも今はそれどころではない。とにかく搭乗できた事実に感謝しつつ、シートベルトを締め、胸をなで下ろしました。

こんな時間に機内食が!? 体内時計が混乱

午前2時近いフライトにもかかわらず、ガルーダ・インドネシア航空のGA604便は例によってちゃんと機内食が出るという驚き。通常、日本や欧米の感覚だと深夜便では「軽食程度」か「希望者のみ」が多いイメージですが、インドネシア国内線では時間帯を問わず正規の食事が出される場合が少なくありません。

今回は「アヤムナシ(鶏肉+ご飯)か、魚料理」から選べるオプションがあり、私は鶏肉のほうをチョイス。見た目はさっぱり系かと思いきや、スパイスが程よく効いていて、思いのほか食欲をそそる味わいです。「さっきまでは緊張で胃がキリキリしていたけど、やっぱりお腹は空くんだなあ」と、自分の体内時計の狂いっぷりに苦笑せざるを得ません。しかも深夜2時半にブラックコーヒーをすすりながら、いま自分が置かれている状況(乗り継ぎを経て、真夜中にインドネシア国内を移動)を考えると、何か非現実的な感じがこみ上げてきます。普通の生活ではあり得ない時間帯にフルサービスの機内食を味わう。そのギャップもまた、海外移動の面白さかもしれません。

機内消灯、バルクヘッド21Kで快適な睡眠

今回の座席はエコノミーの先頭部分であるバルクヘッド席。足を伸ばせるぶん、他の通常エコノミー席よりもリラックス度は高いです。食事が終わるとキャビンアテンダントが素早くトレイを片付け、同時に機内の照明を落としていきます。もう時刻は2時半を回っているので、周囲の乗客も「ここで一眠りしておかないと」とばかりに深い眠りに落ち始める人が多い。シートを倒し、頭を軽く支える枕をセットして仮眠タイム突入。さっきまでの不安と焦りでアドレナリンが出ていたせいか、逆に一気に眠気が襲ってきます。夜行バス状態に近いものの、エンジンの低い音が耳に心地よく響き、気づけば深い眠りへつきました。半分意識があるようなないような状態で、機体が小刻みに揺れたり、僅かにエンジン出力が変わったりしてもほとんど気になりません。さっきまでの走り回りが嘘のように、身体も完全にクールダウンモード。長めのフライトではありませんが、この数時間の睡眠が後日の疲労を減らしてくれることは間違いなしです。

朝5時30分、マカッサル着陸! 長い一日が終わる

ほぼ熟睡状態でうとうとしている間、機体は夜のスラウェシ島上空を進み、いつの間にかマカッサル近郊へ降下を開始。何となく窓の外が薄明るくなったかなと思ったら、すぐにパイロットから「着陸態勢に入ります」というアナウンスが響きます。

外を見ると街の明かりがちらほら見え始め、「ああ、本当にマカッサルに着くんだ…」という実感がようやく込み上げてくる。時計を確認すると時差が1時間早まって5時30分、いまだ太陽は上がりきっておらず、空港周辺は夜明け前の薄暗さが残っています。ランディングのショックを感じてターミナルビルに向けて地上を移動すると、到着ゲートから外へ出るころには少しずつ明るくなるはず。いずれにせよ、

深夜の移動で疲れ切った身体は、「自宅に着いたらすぐにシャワー浴びて寝たい」と切実に訴えてくる。この時点でほぼ12時間以上の移動をこなしているわけで、かなりの疲労感。しかし「ここからまたマカッサル生活が始まる」と思うと、不思議とやる気がみなぎってくるのです。

2025年マカッサルへ再始動

成田を夕方に出発し、ジャカルタでの短時間乗り継ぎを走り抜け、さらに深夜2時発の国内線というキツいルートを経て、マカッサルに早朝到着した今回の移動でした。こうして、2025年のマカッサルでの新生活が再びスタート。早朝に空港を出て街に向かうころには、スラウェシ島の空が白みはじめる時間帯。走り回ったジャカルタ乗り継ぎの記憶も、遠い夢のように感じるから不思議なものです。

kenji kuzunuki

葛貫ケンジ@インドネシアの海で闘う社長🇮🇩 Kenndo Fisheries 代表🏢 インドネシア全国の魅力を発信🎥 タコなどの水産会社を経営中25年間サラリーマン人生から、インドネシアで起業してインドネシアライフを満喫しています。 インドネシア情報だけでなく、営業部門に長年いましたので、営業についてや、今プログラミングを勉強中ですので、皆さんのお役にたつ情報をお伝えします。