インドネシアでは現在感染者が158.9万人、死亡者数4.3万人、回復者数143.8万人(4月16日現在)です。
感染者は、東南アジアで一番多い状態が続いていますが、コロナ検査ではGeNose19と呼ばれる呼気による検知機が、安価で手軽に早く結果が分かるということで、大規模空港や鉄道駅で使用が広がっています。
本日は、インドネシアのコロナ検査についてお話します。
インドネシア国立ガジャ・マダ大学の専門家チームが開発した呼気による新型コロナウイルスの感知器です。臨床試験を経て、インドネシア保健省から許可を得たため、一般でも使用が開始されています。
GeNone19では、特別な袋に呼気を入れて、その呼気を検査し、数分でコロナウイルスを検出する事が可能とのことです。
研究の結果では、コロナ感染者の呼吸には、独特の有機粒子が含まれているため、有機化合物を検知し、コロナ感染しているか判別できるそうです。検査精度は、97%と高い数字を誇っているとのことです。
検査精度をより高めるため、検査前30分間の喫煙や飲食(水は除く)は禁止されています。
インドネシアでは、飛行機や鉄道、バス等で移動する際に、GeNose19検査を受けてから陰性を確認して乗車する事を求めています。
1回の検査はわずか約3分間で結果が判明するため、多くの人をスクリーニングする事が可能です。また、検査に試薬や化学薬品も必要ありません。
GeNose19検査は、1回の検査料は20,000~30000ルピア(150~230円)とPCR検査や迅速抗原検査に比べ、はるかに安く、わずか数分で結果が判明するため手軽に受ける事が可能です。
インドネシアの空港15ヶ所で運用開始しており、利用者がインドネシアで一番多いジャカルタ・スカルノハッタ空港でも検査開始する予定です。空港に先駆け、鉄道駅では先行して開始されていて、長距離列車への乗車の条件として、GeNose19検査を義務としています。
GeNose19検査は、多くの人を素早く検査ができるため、新方コロナ感染者をすばやく見つける事が可能で、隔離や治療を求める事ができ、蔓延する連鎖を断ち切れると期待されています。簡易的な検査でスクリーニングできるのは画期的であり、GeNose19検査で陽性になった場合に、再度PCR検査をするなどしてより精度を高める事も可能です。
日本で、まん延防止等の政策が大都市を中心に発令していますが、GeNose19のような機器を導入して、経済活動を止めずに簡易検査でスクリーニングできるような事は、考えられないのでしょうか?海外の好事例を真似る事も重要なのかと感じます。