ギリ・トラワンガン島での滞在は、美しい自然と静かな環境を楽しむ素晴らしい体験でした。朝日を船着き場で眺め、自転車で島を一周するサイクリングは、この島ならではの魅力を存分に味わうことができました。静かなビーチでのひとときは忘れられない思い出です。帰りの船旅は予定外の遅延とアイランドホッピングによって予想外の展開となりました。出発の遅れや混雑した桟橋、蒸し風呂状態の船内などの困難にも直面した様子をお伝えします。
ギリ・トラワンガン島での短い滞在を終え、バリ島のパダンバイへ戻る準備をしました。船の出発は11時30分を予定しており、30分前の11時にはチェックインが必要です。
その時間に合わせてホテルをチェックアウトし、桟橋近くの船会社事務所に向かいました。しかし、到着すると驚きのアナウンスが待っていました。出発が1時間遅れになるとのことです。
インドネシアでは時間のずれ込みは珍しいことではないので、少しの遅延は覚悟していましたが、1時間の遅れとなると計画が狂ってしまいます。船会社の事務所で乗船チケットを受け取り、荷物を預けてしばらく待つことにしました。
出発が遅れる間、どこで時間をつぶすか考えていると、夜にレゲエで盛り上がっていたSamaSama レゲエバーが目に入りました。
驚いたことに、バーは昼間も無料開放されており、2階のテラスからは桟橋の様子がよく見えます。これは絶好の待機場所だと思い、早速入ってみることにしました。レゲエバーのテラスからは、他の船会社の船が次々と出発していくのが見えました。しかし、私たちが乗るSemayaOneの船は一向に桟橋に到着する気配がありません。1時間が経過した後、再度船会社の事務所に戻り、スタッフに確認すると、ようやく船が到着するとのことでした。これから桟橋に移動するよう指示を受けました。
桟橋は出発客と到着客でひどく混雑しており、移動はスムーズではありませんでした。それでも、再び船に乗るための準備を整え、もう一度桟橋の近くで待機することにしました。
船が到着するたびに人々が殺到し、狭い範囲での移動が非常に困難でした。ようやくSemayaOneの船が到着し、桟橋の入口で待機するよう指示されましたが、屋根がないため直射日光が当たり、非常に暑い状態でした。
桟橋に到着すると、出発客と到着客でひどく混雑していました。
30分ほど待機した後、ようやく桟橋内に入ることができました。しかし、すぐに乗船できるわけではなく、桟橋の事務所で港利用税を支払うために再度並ぶことになりました。このシステムは非常に非効率的で、事前に乗船券の支払い時に徴収すればスムーズに進むのにと思わざるを得ませんでした。しかも支払いは現金のみで、これがさらに混雑を助長していました。
無事に港利用税の支払いを終えると、ようやく船着き場に入ることが許され、自分の乗る船を探しました。船は桟橋の先頭に停泊しており、荷物を預けてようやく船内に入ることができました。
乗船してみると、来た時の船とは違い、少し新しめの船でした。しかし、相変わらずエアコンは動いておらず、船内は蒸し風呂状態でした。すべての乗客が乗り込むのに時間がかかり、最終的に出航できたのは予定時刻より2時間遅れの13時30分でした。
ようやく船が出発して、バリ島パダンバイに向かうと思うと、船の方角がバリ島と反対方向に進みだしました。
ほどなくしてギリ・アイル島とロンボク島を経由するルートだったことが判明しました。ギリ・トラワンガン島から直接バリ島に戻ると思っていましたが、途中で他の島々にも立ち寄る予定だったのです。
ギリ・トラワンガン島を出発してすぐに、船はギリ・アイル島へと向かいました。最初の停泊地であるギリ・アイル島には約10分ほど滞在し、その間に新しい乗客が乗り込みました。ギリ・アイル島も訪れたいと思っていた場所なので、短い時間ながらもその景色を楽しむことができました。
次に、船はロンボク島へと進みました。ロンボク島に到着すると、港の景色を楽しみながら再度10分ほど停泊しました。ロンボク島は広大で、次回は飛行機で訪れてみたいと思っていた場所です。船から見える景色だけでも、その美しさを垣間見ることができました。
これらの島を経由するアイランドホッピングの旅は、予定外の体験でしたが、各島の異なる魅力を感じることができる貴重な時間となりました。ロンボク島を出発してからようやくバリ島に向けて進み始め、帰りの旅のスタートとなりました。
帰りの船旅は予定外の遅延とアイランドホッピングによって予想外の展開となりました。出発の遅れや混雑した桟橋、蒸し風呂状態の船内などの困難にも直面しましたが、ギリ・アイル島とロンボク島を経由する旅は新たな発見と楽しみをもたらしてくれました。
ギリ・トラワンガン島を訪れる際には、スケジュールに余裕を持ち、予期せぬ遅延にも対応できるようにすることが重要です。それでも、この島での体験はかけがえのないものとなり、再訪したいと思わせる魅力に溢れています。ギリ・トラワンガン島での素晴らしい思い出を胸に、バリ島への帰路についた旅は忘れられないものとなりました。