ギリ・トラワンガン再訪!シュノーケリングツアーで絶景の海中世界を堪能
約1年ぶりのギリ・トラワンガン、変わらぬ賑わいとゆったりした雰囲気
快適な高速船で、ギリ・トラワンガンに到着。

約1年ぶりの再訪となるこの島は、変わらず活気がありながらも、雨季ということもあって、どこかゆったりとした雰囲気が漂っています。観光客の数もピークシーズンに比べると少なめで、静かに楽しむには絶好のタイミングかもしれません。

桟橋で入島税を支払い、島内へ。港周辺では、ギリ島ならではの馬車(チドモ)が列をなし、観光客を待っています。ギリ島では環境保護のため、車やバイクの乗り入れが禁止されており、移動手段は自転車かチドモのみ。この島ののんびりとした空気にぴったりの交通手段です。

今回の宿泊先は、桟橋から徒歩5分ほどのThe Beach House Resort。

ギリ・トラワンガンの中心部に位置し、周囲にはコンビニ、レストラン、バーが点在しており、観光にはとても便利な立地です。

まだチェックイン時間前だったため、荷物を預かってもらい、ホテル併設のカフェで一休み。カフェのテラス席からは海が見え、波の音を聞きながらコーヒーを飲むだけで、日常の喧騒を忘れられる至福のひとときでした。
ギリ・トラワンガンは、昼と夜でまったく異なる顔を見せる島です。昼間はのんびりとした雰囲気が漂い、観光客たちはビーチでリラックスしたり、シュノーケリングやダイビングを楽しんでいます。一方で、夜になるとバーやクラブが賑わい始め、音楽とともにナイトライフを満喫する人々の姿が増えていきます。そのため、この島では日中のアクティビティだけでなく、夜の雰囲気を楽しむのも魅力の一つです。
シュノーケリングツアーに申し込み
休憩の後、ホテルの前にある小さな観光案内所で、シュノーケリングツアーの詳細を確認。ちょうど13時出発のツアーがあり、3ヵ所のシュノーケルスポットを巡るプランとのこと。料金は1人**150,000ルピア(約1,400円)**と手頃だったので、その場で申し込みました。

集合場所は、先ほど船が到着した桟橋の前。12時30分に集合すると、すでに他の参加者たちが集まっていました。ツアー会社ではシュノーケリング用のゴーグルやフィンを無料で貸し出しており、今回は自分のゴーグルを持参していたため、フィンのみを借りることにしました。

いざ出発!シュノーケリングツアーで海中の絶景を巡る
13時になると、ツアーガイドの呼びかけで船に乗り込みます。この船は最大24人乗りで、今回は乗客24名とスタッフ4名で出発。乗客のほとんどが欧米人で、日本人は自分だけでしたが、こういう場での異文化交流も旅の醍醐味のひとつです。

ツアーガイドは、出発前にシュノーケリングのコツや注意事項を説明してくれました。潮の流れが速いエリアもあるため、決して単独行動をせず、グループで移動するようにとのこと。安全対策がしっかりされているのは、安心材料の一つです。

1ヵ所目:ギリ・メノ島の水中アート「Nest」
最初のポイントは、ギリ・メノ島の近海にある水中アート「Nest」。この作品は環境アーティストのジェイソン・デカイレス・テイラーによって作られたもので、海洋生態系の保全を目的に設置されたアート作品です。

水深約4メートルの海底に、48体の人形が円を描くように配置され、人間のつながりや静寂を表現しています。pH中性の海洋用コンクリートで作られており、海洋生物が付着しやすく設計されているため、人工礁としてサンゴや魚類の生息地にもなっています。

海に入って水中像に近づいていくと、そこには幻想的な世界が広がっていました。透明度はそこまで高くありませんでしたが、像の周りにはたくさんの魚が群がっており、生命の息吹を感じることができます。まるで別世界に迷い込んだような不思議な感覚に包まれました。シュノーケリングをしながら、こんなに美しい海中アートを間近で見られるとは、ギリ島まで来た甲斐があったと思いました。

2ヵ所目:ギリ・メノ島のタートルポイント
次の目的地は、ギリ・メノ島のタートルポイント。ここはウミガメが生息しているスポットで、高確率でウミガメと一緒に泳ぐことができます。

ガイドが海を見渡しながらウミガメを探し、発見すると「ここだ!」と合図。すぐにシュノーケリングで水中に潜ると、3匹のウミガメがゆったりと泳いでいる姿が確認できました。ウミガメは優雅に海を漂いながら移動していくので、近づくのが難しいですが、なんとか一緒に泳ぐことができ、大満足の体験となりました。

3ヵ所目:ギリ・アイル島の美しいサンゴ礁
最後のポイントは、ギリ・アイル島のサンゴ礁エリア。ギリ諸島はサンゴ礁の美しさでも有名で、このエリアはカラフルなサンゴと多くの熱帯魚が生息しています。海に入ると、目の前にはまるで絵画のようなカラフルなサンゴの群生が広がっていました。青や黄色、紫に輝くサンゴの間を、小さな魚たちが泳ぎ回り、その美しさに思わず息をのむほど。時間を忘れて、ただただこの海の美しさに浸るひとときでした。

ギリ・アイル島に上陸し、カフェでひと休みしながら、心地よい疲れと満足感に浸ります。約4時間のツアーの締めくくりに、突然のスコールが降り、雨上がりの空には大きな虹がかかりました。

自然の壮大さと美しさに、改めてギリ諸島の魅力を感じた瞬間でした。
