【インドネシア】2大IT大手「ゴジェック」と「トコペディア」合併!

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インドネシアの配車・配送サービス大手のゴジェックと、Eコマースの大手のトコペディアが3月3日までに、条件付き株式売買合意を締結したようだと報じられました。

合併が実現すれば、企業価値最大400億ドル(約4兆円)の巨大企業が誕生します。

インドネシア上場企業3位に

合併後の持ち株比率は、60%がゴジェック、残り40%がトコペディアとなる予定です。

合併前後に、インドネシア証券取引所に上場を計画していて、合併後の資本金額は、インドネシア民間銀行最大手のBCA、国営銀行最大手のBRIに次いで国内上場企業3位の規模となるとみられています。さらに米国での上場も予定をしています。

統合後の世界

インドネシアでは、インターネット利用人口が急速に拡大しており、インターネット普及率も2020年1月現在で64%を越え、約1.7億人の利用者がいます。日本よりも多くの利用者を抱えるインドネシア市場では、テック企業を生みだす風土が芽生えいています。

ゴジェックとトコペディアは、インドネシアで4社あるユニコーン企業のうちの2社であり、インドネシアを中心にネット通販や食品宅配、電子決済といったデジタル経済に関わるサービスを幅広く提供でき、両社にとって相乗効果をもたらすとされています。

東南アジア最大のグラブも急拡大

シンガポール投資調査会社モメンタム・ワークスによると東南アジア主要6カ国の料理宅配総額は、2020年に119億ドル(約1兆2500億円)と2019年の2.8倍に拡大しました。その約半分のシェアを握るのは、グラブです。

ベトナムを除く5カ国にて取扱首位で、インドネシアのゴジェックよりも、取り扱い額は大きいのです。

グラブは料理宅配だけにとどまらず、食品・日用品の宅配も強化しており、シンガポールでネット専用銀行の免許も取得し金融事業にもサービスを提供始めるようです。

グラブとゴジェック・トコペディア勢のライバル・シー

グラブとゴジェック・トコペディア連合に対抗する最大のライバルは、ゲームや通販を主力とするシー(Sea)です。

シーのゲームには、世界に6億人の利用者がいると言われ、ネット通販では、東南アジアと台湾で首位、料理宅配ではベトナムで出資企業が首位とグラブを上回るシェアを持ちます。

今後、大きな顧客基盤と知名度を活かし、料理宅配に本格参入すれば、かなりの脅威になりそうです。

まとめ

スタートアップに投資家からの支持もあり、昨年から急速に企業価値を上昇させています。シーは昨年だけで株価は400%以上も上昇しており、多くの投資家が、急速に成長する東南アジアのモバイル市場に資金を投じています。

注意したいのは、グラブ、ゴジェック、トコペディアも企業価値は高騰していますが、利益はあげていません。シーは赤字のままです。それにもかかわらず、投資熱は増すばかりです。

東南アジアのプラットフォーマーの座をめぐる競争は、目が離せない状況がしばらく続きそうです。

 

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