充実した一時帰国もとうとう最終日を迎えました。わずか一週間余りの滞在でしたが、美しい日本の春、特に満開の桜の下で過ごす時間は何ものにも代えがたい幸せでした。心地よい春の日々を後にして、今回の主目的であるインドネシアへの渡航が始まります。これがなんと46回目の渡航。気が付けば、年月と共に渡航回数も重ね、海外への旅のルーティンが身についてきました。
通常は、夜明け前に家を出発し、成田空港から直接マカッサルへと向かうのがいつもルーティンでした。しかし今回は、久しぶりに羽田空港を利用し、23時30分発のクアラルンプール行きの夜行便に挑戦します。基本的に夜行便が苦手で、飛行機内でなかなか眠れないタイプです。それでも、今回のインドネシア行きのスケジュールに合わせて特典航空券を使用する必要があり、やむを得ず夜行便を選びました。しかし、夕方にゆっくり出発できるというのは、通常のバタつく早朝出発とは異なり、新鮮な体験でした。出発前に近所を散歩してリラックスしながら軽い運動をしておくと、案外飛行機内でも休めるかもしれないと期待しながら駅に向かいました。
羽田空港へは、地元の駅から特急ひたちに乗車し、水戸から上野までノンストップで移動。
特急は停車駅が少なく、時速130kmで快適に走り抜けます。
品川で京急線に乗り換え、羽田空港までは2時間未満で到着できるのも魅力的です。成田空港へは何度か乗り継ぎをしないといけないのとは大違い、時間を選べば羽田空港の方が早く到着できます。京急線では、下り列車になるため帰宅ラッシュの中を進む必要がありますが、京急蒲田を過ぎれば、だいぶ空いてきます。
事故などのトラブルで遅れることへの不安はありましたが、すべてが思い通りに進み、出発2時間前になる21時過ぎに羽田空港第3ターミナル駅に無事到着しました。
今回の羽田空港利用では、国際線チェックインにおいて新しい挑戦が待っていました。
空港に設置された自動手荷物預け機を初めて利用することになりました。WEBチェックインはすでに済ませていたので、荷物を預けるだけのはずが、手荷物預け機の操作に四苦八苦。
荷物が3kgオーバーしていることが表示され、その場で3kg分を別のキャリーバッグに詰め替える必要がありました。
有人カウンターなら25kgでも対応してもらえるのに、機械ではそのような融通が効かず、預け機の前でキャリーバックを広げるという見られたくない姿で荷物を詰め替えるのは少々恥ずかしい経験でした。
しかし、係員の方が親切に手伝ってくれ、何度かの測定の末、ようやくOKのサインが出ました。もし機械がスムーズに機能していたら、自動化の便利さを感じたでしょう。
しかし、今回は機械のエラーに遭遇し、初めての自動手荷物預け機使用は、やや面倒なものとなりました。それでも無事に荷物を預けることができ、身軽になったので、これから心おきなく出国します。このような些細なトラブルも旅の一部として、自動化の波と新しい環境との適応も旅の楽しみの一つとなります。