初めてベトナム・ホーチミンを訪れると、まず目に飛び込むのは大量のバイクとにぎやかな街の音。それに混ざる屋台の香ばしい匂いに、驚きとワクワクが止まりません。いざ歩き始めてみると、「街が意外にきれい」「食べ物が安くておいしい」など、想像以上の居心地のよさを感じる場面も。ここでは「初めてのホーチミンで感じたこと」を10のポイントにまとめました。エネルギッシュな街の魅力と、快適に過ごすためのヒントになればうれしいです。
ホーチミンは昼夜を問わず活気にあふれており、通りには絶え間なくバイクが行き交います。特にブイビエン通りは、バーやクラブが軒を連ねるバックパッカーの聖地。夜になるとネオンや音楽があふれ、一気にカオスな雰囲気に包まれます。賑やかで派手なところが苦手な人もいるかもしれませんが、一度はその熱気を肌で感じてみると、ホーチミンの「勢い」を実感できます。
バイクが多いホーチミンでは、道路を横断すること自体が一種の挑戦に。慣れないうちは怖いですが、コツは一定の速度で歩き続けることです。バイクの運転手はこちらの動きを予測して避けてくれるので、途中で立ち止まらない方が安全。加えて、歩道にまでバイクが乗り上げてくることもありますが、慣れてしまうと街歩きもしやすくなります。
ベトナム料理はどれも安くて美味しいのが魅力です。ローカル屋台でフォーやバインミーを数百円ほどで楽しめたり、路地裏の食堂でも驚くほどリーズナブルな価格でお腹いっぱいになれます。物価の安さは旅行者にとって大きなメリット。屋台やローカル食堂から、本格的なレストランまで、食の選択肢が幅広いので、毎日違うグルメに挑戦してみるのも楽しいです。
歩いていると、街の至るところでマッサージ店を見かけます。フットマッサージや全身マッサージなど、値段もお手頃で、ちょっとした疲れを癒やすのに最適です。日本と比べると半額以下で受けられる場合も多く、観光中の休憩スポットとして重宝します。
フォーやバインミーなどの定番ベトナム料理はもちろん、イタリアンやフレンチ、和食など、多国籍な食が充実しています。庶民的な屋台から本格イタリアンまで、食の選択肢が豊富。お財布に優しい屋台メシだけでなく、特別感を味わいたいときには少し高級なレストランを訪れるのもおすすめ。毎日違うグルメを探して歩いても飽きないのがホーチミンの魅力です。
中心部の1区・レタントン通り周辺には日本人街が形成されており、多くの日系企業のオフィスや日本食レストランが立ち並んでいます。看板やメニューが日本語で書かれているお店もあり、初めての人でもほっと一息つける空間。日本の味が恋しくなったときや、コミュニケーションに不安があるときにも助かります。
観光客も多く、治安は比較的良好とされていますが、バイクを使ったひったくりなどはゼロではありません。スマートフォンをむき出しにして通りを歩いていると、狙われるリスクもあります。タクシーや配車アプリ(Grabなど)を活用した移動や、人通りの多い場所でスマホを操作するなど、基本的な注意を怠らないようにしましょう。
コーヒー大国ベトナムでは、近年カフェ文化も急速に進化中。おしゃれな内装やユニークなメニューの店が増え、Wi-Fiが整っていることから、観光客だけでなく地元の若者にも人気です。甘めのベトナムコーヒー(カフェ・スア・ダー)やエッグコーヒーといったユニークなドリンクも試す価値あり。カフェ巡りそのものが、ホーチミンの新たな観光スタイルとして注目されています。
ホーチミンの主要エリアや若い世代が集まる場所では、英語が通じるお店が増えています。大手ホテルやブランドショップなどでは比較的スムーズに会話できるでしょう。一方、ローカル市場や屋台などでは英語が通じないこともあるため、翻訳アプリや指差しで乗り切る工夫が必要。それでも、若者の中には英語を学んでいる人も多いので、簡単な英語でコミュニケーションが成立する場面も増えています。
タワーマンションやショッピングモールが次々に建設され、年々変化していくホーチミンの街並み。夜には高層ビルがライトアップされ、近未来都市のような景観を楽しめます。そんな都会の要素と、ローカルな屋台文化や人々の明るくフレンドリーな性格が混在しているのがホーチミンの魅力。道に迷っていると、親切に教えてくれる人がいるなど、ちょっとしたあたたかい交流が旅をより豊かにしてくれます。
初めてのホーチミンでは、バイクの洪水や夜の熱気、意外にも整然とした街並みなど、驚きと発見がたくさんあります。安くて美味しい食べ物を食べ歩いたり、気軽にマッサージで疲れを癒やしたり、カフェを巡ってのんびり過ごしたりと、過ごし方も無限大。最初は戸惑うこともあるかもしれませんが、エネルギッシュなホーチミンの空気に身を委ねれば、きっと忘れられない旅になるでしょう。安全で充実したベトナム旅行を楽しんでみてください。