ガルーダ・インドネシア航空は、国際航空運送協会(IATA)が開発した新型コロナウイルス関連のデジタル証明書アプリ「IATAトラベルパス」を8月30日から9月13日まで試験的に導入すると発表しました。ジャカルタ―羽田便の乗客を対象に試験導入することになります。本日は、IATAトラベルパスについてお話したいと思います。
IATAトラベルパスは、世界の航空会社で構成される業界団体である「国際航空運送協会(IATA)」が開発した「デジタル証明書」アプリです。新型コロナウイルス感染拡大により、各国でさまざまな渡航要件を定めていますが、検査方法の限定や必要書類の有無など、正しい情報を入手することが難しいので、最悪は入国を拒否される事態となっています。
IATAトラベルパスを試用すれば、新型コロナPCR検査や、ワクチン証明書をデジタルで証明することで、渡航の可否を一括で管理することが可能です。また、空港でのチェックイン時にアプリを提示することで、スムーズな搭乗手続きをすることが可能となります。
ANAやJALだけでなく、シンガポール航空やカンタス航空、ブリティッシュ・エアウェイズ・エミレーツ航空などが実証実験を行っています。
IATAトラベルパスと同じような仕組みのアプリは「コモンパス」、「VeriFLY」なども開発を進めています。
ガルーダ・インドネシア航空でのIATAトラベルパスの試験異運用ですが、ジャカルタ⇔羽田線GA874 / GA875便に適用するとのことです。インドネシアの航空会社では初めての運用となります。
試用期間は、2021年8月30日から9月13日まで。
https://www.anahd.co.jp/group/pr/202105/20210511-2.html
https://www.jal.co.jp/jp/ja/inter/iatatravelpass/
IATAトラベルパスの普及について、デジタルワクチン証明書の利用だけでなく、このアプリを利用して、顔の生体情報に基づいた認証システムに発展させて、搭乗券やパスポート情報を不要にしようとする取り組みに発展させたいと考えているそうです。
トラベルパスが、各国への入出国だけでなく、飛行機の搭乗の仕組みまで変えてしまうこともあるかもしれません。
全ての個人情報がデジタルで結びつき、パスポートを見せなくても携帯をかざすだけで海外に行ける時代もすぐそばに来ているのかもしれません。