インドネシア就労ビザ更新の波乱含みな体験記
年末の恒例行事!KITAS更新の準備
毎年12月は、就労ビザ(KITAS)更新の月となります。11月頃から準備を始め、マカッサルのイミグレーションオフィスに訪問し、写真撮影と指紋採取を行います。
3回目のKITAS更新が終わり、新しい一時滞在ビザも発行され、今年も無事に終了するかと思われた矢先に、事件が起こりました。
予期せぬ訪問者
突然、現在住んでいるアパートの前に見知らぬ3名が訪れました。大家からの連絡で、アパートの外にいるイミグレーション職員に対応するよう依頼されました。玄関先で対応することになり、彼らは私がこのアパートに住み始めた時期を尋ね、約1年前からと答えると、翌日、イミグレーションオフィスにインドネシア人のスポンサーを伴って出頭するよう求めて帰りました。突然のことで戸惑いましたが、入国管理局による突然の立ち入り調査のようでした。
住所変更が引き起こしたトラブル
急に立ち入り調査が行われたのは、前回の就労ビザの住所がホテルだったのを、今回はアパートの住所に変更したためです。通常、就労ビザを取得する際、住む場所はビザ取得後、就労が決定してから探します。一時的にスポンサー企業の住所や宿泊地となるホテルの住所を記入します。定住先のアパートに引っ越しても、ホテルの住所のままKITASを保持していましたが、これが問題となったようです。今回の更新で新しい住所に変更申請したので、イミグレの職員も不審に思い、立ち入り調査に至ったようです。
イミグレーションでの厳しい尋問
翌日、イミグレーションオフィスを訪れると、前日アパートでの立ち入り調査を行ったのは一般職員でした。より上位の査察官からの尋問があり、インドネシアでの就労期間、役職、役割に関する詳細な質問がありました。インドネシア人スポンサーも同様の質問を受けました。事前に質問への回答を決めていたため、回答に矛盾はありませんでしたが、インタビュー後に、聞き取り内容に問題がないかを何度も確認され、約2時間の尋問が続きました。
法律遵守への決意と待ち受ける結果
最後に、審査官から外国人はインドネシア滞在中に住所を正確に届け出る義務があり、変更があればすぐに届け出る必要があると説明されました。違反すると3ヶ月の禁固刑または25ジュタルピア(約24万円)の罰金が科されるとの法律を示されました。
多くの場合、賄賂を支払って問題を解決する人もいますが、私は賄賂を決して渡さないと決めており、法律の存在を認めつつ、今後は住所変更があった場合はきちんと届け出ると伝えました。査察官は、取り調べ結果を上司に報告し、後日処分が決定すると言って、パスポートはイミグレーションが預かったまま、その場を終えました。
ややこしい問題に巻き込まれたと感じていますが、どのような処分になるか結果を待ちたいと思います。次回に続きます。