2022年8月17日は、77回目のインドネシアの独立記念日で祝日となります。街中にインドネシアの国旗が掲げられ、赤と白の旗が賑やかに彩られていて、相互扶助の精神をもって国民が総出で独立を祝っています。
1945年8月17日、スカルノが、ハッタの立ち会いのもとで、中央ジャカルタ東ペガンサアン通56番地(スカルノ邸)で読み上げた、インドネシアが独立したことを宣言する文章となります。
P R O K L A M A S I
Kami, bangsa Indonesia, dengan ini menyatakan kemerdekaan Indonesia.
Hal-hal yang mengenai pemindahan kekuasaan d.l.l., diselenggarakan dengan tjara saksama dan dalam tempo yang sesingkat-singkatnya.
Djakarta, hari 17 bulan 8 tahun 05
Atas nama bangsa Indonesia,
Soekarno/Hatta.
(日本語訳)
宣言
我らインドネシア人民はここにインドネシアの独立を宣言する。
権力委譲その他に関する事柄は、完全且つ出来るだけ迅速に行われる。
ジャカルタ、05年8月17日
インドネシア人民の名において
スカルノ / ハッタ
かつてインドネシアは、大日本帝国軍政が支配していましたが、日本が第二次世界大戦での敗戦を受けて、インドネシアに設置された独立準備調査会において起草され、独立準備委員会において採択されたものになります。2022年現在、独立が宣言された8月17日はインドネシア独立記念日として祝日となっています。
インドネシアの独立運動で主導的役割を果たした、初代大統領スカルノと初代副大統領のモハメド・ハッタは、インドネシアの最高額紙幣である10万ルピア紙幣の図柄にもなっていますし、国際線などでインドネシア・ジャカルタの空港名は、スカルノ・ハッタ空港でおなじみだと思います。デビィ夫人は初代大統領スカルノの第3夫人としても有名です。
独立記念日には、国旗を掲げ、町をカラフルに飾り、国民は盛大に独立記念日を祝福します。インドネシアの国旗は日本と同じ紅白の二色で、赤は勇気を白は聖なるものを意味します。各地での英霊追悼式だけでなく、様々なイベントも催され大勢の国民が参加します。
当社の工場もインドネシアの国旗を掲げて祝っています。
チャリティー機関「チャリティーズ・エイド・ファンデーション(CAF)」は、世界の国々の人助けを分析したWorld Giving Index(世界人助け指数)2021 A global pandemic special report という報告書を発表しています。
という3つの項目について、世界の国々で行われたインタビューをベースに国の寛容度を採点し報告書を出しています。
これによると、ランキングトップはインドネシアでした。
インドネシアでは、2020年に10人中8人超が寄付を行い、ボランティアした人々は世界平均の3倍を超えています。
対する日本は、114位で最下位です。
確かに、自分も当てはまっているので、なぜか納得してしまいます。人助けという点でボランティア参加などもしばらくしていないし、寄付に至っては、ほとんどしたことがありません。世界的に見れば裕福な国である日本が、相互扶助という点では世界最下位であるというのもなんか悲しい限りですね。
インドネシアの友人が、献血をするため朝会社に出掛けていきました。独立記念日に献血?と始めは関連がわかりませんでしたが、インドネシア国民の精神に「GOTONG ROYONG」(ゴトン ロヨン)という相互扶助の考えがあるからこそ、独立記念日を祝うためのイベントとして献血を実施するということが理解できました。助け合いの精神は、インドネシアの国民に強く根付いている証拠ということです。
日本もインドネシアに見習うべき点はありそうです。