2023年春、インドネシア最大のインスタント麺ブランド「インドミー」が新作を発表しました。その名も「和風ラーメン」シリーズ。発売と同時に話題になり、多くの人々の舌を刺激しています。今回、その話題の新作がついにマカッサルにも上陸。早速、試しに食べてみることにしました。
この新作は、インドミーが創業50周年を記念して発売したもので、堂々と日本語で「和風ラーメン」と大きく書かれたパッケージが目立つ新作インスタントラーメンとなります。「醤油ラーメン」、「トリ味噌ラーメン」、「たこ焼き焼きそば風」の3種類が登場しました。見た目からは一目で分かるプレミアムなパッケージと、プレミアム・コレクション・ラーメン・シリーズとして通常のインドミーに比べて高級路線の味わいが特徴的です。それでいて価格は1袋6,000ルピアと、インドミーらしい手頃さが感じられます。
インドネシアでは新製品の流通は首都のジャカルタから始まり、その他の地域へと広がるため、マカッサルまで商品が来るのはちょっと時間がかかります。待ちに待ったマカッサルのモールで行われた期間限定のインドミー和風ラーメン屋台へと足を運んでみると、そこには本格的なラーメン屋台が待っていました。
モールに到着すると、「ラーメン」と書かれた暖簾が目立つ本格的なラーメン屋台となっています。
博多の屋台を真似たようなつくりで、期待が高まります。メニューは一種類で、トリ味噌ラーメンが1杯10,000ルピアとなっています。手際よく、インスタント麺を提供する屋台としては、見ていて楽しかったですが、出てきたラーメンは本格的で、ちゃんとゆで卵、鶏肉、ネギ、のりなどをトッピングしてくれています。早速和風ラーメンを初めていただくとします。
早速できあがりました。スープを一飲みすると、白味噌の味はマイルドで鶏ガラの旨みがしっかりと効いて旨味はより自然に感じられます。本当に手作り出汁に限りなく近づけるという感じがしました。日本ではとんこつなどの味で出汁をとっていきますが、ここはインドネシアでハラル商品でないといけないので「豚」は使用できませんが、鶏の出汁が結構強くでていて、スープがとてもうまいと感じました。一般的なインスタントラーメンによくあるグルタミンの味ではありません。鶏がらスープやチキンオニオンの味がする通常のインドミーと比べてみると、その違いがよくわかると思います。
麺は太めでもっちりとした縮れ麺となっていて、スープによく絡みます。太麺も好みだったので最後の一滴まで飲み干してしまいました。二杯目が食べてみたいと思うような味で、癖になりそうです。
モールにあるラーメンレストランよりもはるかに美味しいとは、さすがインドミーは日本の味を研究している成果と言えるでしょう。まさにプレミアムコレクションと呼ぶにふさわしい逸品です。この味なら、日本に住むインドネシア人へのお土産にもなりそうです。
帰りに和風ラーメンを買っていくことにしました。通常のインドミーの袋よりちょっと大きく、袋が丈夫で立派で高級感がありました。
袋を良く見ると、日本語がたくさん書いてあり、よく読むと、「本場の味を楽しめます」の「め」の文字が横になっていて、句読点の場所が微妙な位置にあります。インドネシアの人は日本語がわからないと思っているのかわかりませんが、ちゃんと日本語チェックをして欲しかった!と、ちょっとした笑いを提供してくれました。
味はもちろん、パッケージデザインも含めて本格的な日本の味を追求しているインドミーの和風ラーメン。日本の味を求める全ての人に、是非一度試してみて欲しいと思います。その味は、きっとあなたを喜ばせてくれるでしょう。