インドネシアのジョコウィ大統領は、8月14日に国会で年次教書演説を行い、新型コロナで大きな経済打撃を受けている状態から、経済改革で底上げすると演説し、経済回復の加速と改革の強化を目指すと訴えました。2021年の予算案も同時に発表され、2021年の成長率目標は4.5%~5.5%としました。
予算案によると、歳出は2747兆ルピア(約19兆円)で、2020年の当初予算案より約9%増加しています。
2021年の財政赤字は971兆ルピアでとなっており、新型コロナ対策で財政赤字拡大して経済成長をV字回復する考えとなっています。
2021年の主な政策として下記の4点を掲げました。
(1)経済回復の加速
(2)生産性や技術革新、競争力を引き上げる構造改革の推進
(3)デジタル経済への適応
(4)人口動態変化への対応
特に重視する政策として
教育、インフラ整備に多くの予算が組まれています。
ちょうど75年目の独立記念日を迎え、コロナ禍を改革で乗り切り、25年後の独立100年目には先進国入りを目指すという大きな目標を掲げています。
インドネシアは新型コロナの感染者数が8月22日累計で15万人を超え、東南アジアではフィリピンに次いで多い状態野中で、まずは感染を収束させることを最重要課題として政府が取組み、生産性や技術革新が進むような構造改革やデジタル化による生活様式の変化でインドネシアの人々がもっと豊かになって発展していくことを期待したいですね。