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【インドネシアのビジネス習慣】知っておくべき10の特徴!

インドネシアは東南アジア最大の経済大国であり、その独自のビジネス文化は他の国と一線を画しています。私は2021年からインドネシアでビジネスを始め、現地のビジネス習慣に直面してきました。ここでは、私の実体験に基づいて、インドネシアのビジネス習慣の特徴を詳しくご紹介します。これらの知識を持つことで、インドネシアでのビジネス展開がスムーズに進むでしょう。

1. 関係重視

インドネシアではビジネスを行う際に、信頼関係が非常に重要視されます。契約書にサインするだけでなく、ビジネスパートナーとの個人的な関係を築くことが求められます。私が初めて現地の企業と契約を結ぶ際も、何度も会食やカジュアルなミーティングを重ねることで信頼を築きました。このプロセスを通じて、ビジネスが単なる取引ではなく、パートナーシップとして捉えられていることを実感しました。

2. 礼儀正しさ

礼儀や尊敬を示すことがビジネスの基本です。初めてのミーティングでは、丁寧な挨拶や名刺交換が重要です。特に目上の人や取引先の上司に対しては、敬語や丁寧な言葉遣いを心掛けることが求められます。

3. 挨拶

インドネシアでは、初対面の際に握手をすることが一般的です。握手の際には、軽くお辞儀をすることもあります。ビジネスシーンでは左手で右腕を支え右手で握手をし、さらに握手の後には、右手を自分の胸にあてることが礼儀とされています。ある重要なビジネスミーティングで、相手の方が私の手を両手で握りしめ、非常に丁寧に挨拶をしてくれたことがあり、これはインドネシアの心温まる礼儀正しさの一例です。

4. 名刺交換

日本では初めて会う人とは名刺交換を行うことが多いですが、インドネシアでは必ずしも名刺交換が行われるわけではありません。名刺がないもしくは、持ってない場合も多く私の名刺だけ渡すことも多いです。相手の名刺をもらわなかった場合は、名前、役職名などを丁寧に聞いておくことも重要です。また相手を呼ぶときは略称や愛称で呼ぶことも多いため、長く付き合う相手なら最初に何と呼べばよいのかを確認しておくと安心です。

5. 時間の柔軟性

インドネシアでは、会議やアポイントメントの時間に柔軟性が求められることが多いです。時間に遅れることが容認される場合もあります。これは「ジャム・カレート(ゴム時間)」と呼ばれる現象で、時間に対する厳格さよりも柔軟な対応が求められます。私も、約束の時間に15分から30分ほど遅れてくることが当たり前という文化に驚いたことがありますが、今ではそれに慣れ、柔軟なスケジュール管理ができるようになりました。アポイントは時間に余裕をもってとり、お祈りの時間などは避け、1日のアポイントを入れすぎないのがコツです。

6. 間接的なコミュニケーション

インドネシア人は直接的な言い方を避け、間接的に意図を伝えることが多いです。これは相手を尊重し、対立を避けるためです。「はい」と言っても必ずしも同意を意味するわけではなく、状況を柔らかく伝えるための方法と理解することが大切です。あるプロジェクトでのミーティングで、相手が「検討します」と言った際、それが実際には「難しい」という意味であることを後で理解しました。

7. 家族の重視

インドネシアでは家族の絆が非常に強く、ビジネスにも家族の影響が及びます。家族の意見や状況がビジネスの意思決定に影響することも少なくありません。ある取引先の担当者が、家族の事情で急遽ミーティングをキャンセルしたことがありました。家族を第一に考える姿勢がビジネスにも表れていると感じました。

8. ヒエラルキーの尊重

企業内の階層構造がはっきりしており、上司や年長者に対する敬意が求められます。決定は上位者によって行われることが多く、上下関係を尊重する姿勢が重要です。従業員同士のやり取りでも、敬意を持ったコミュニケーションが求められます。私がある企業の会議に参加した際、若手社員が上司の発言を非常に注意深く聞き、終始敬意を持って対応している姿が印象的でした。

9. 非対立的な態度

対立や批判を避ける傾向があります。意見の相違があっても、穏やかに解決しようとする姿勢が一般的です。直接的な批判を避け、建設的なフィードバックを心掛けることが重要です。あるプロジェクトで問題が発生した際、インドネシアの同僚は対立を避け、全員で解決策を模索する姿勢を見せました。これにより、チーム全体の結束が強まりました。

10. 文化的多様性の尊重

インドネシアは多文化国家であり、異なる文化や宗教を尊重することが求められます。ビジネスの場でも多様な文化的背景を考慮し、互いの文化を理解し合う姿勢が求められます。例えば、ムスリムの同僚が祈りの時間を大切にすることに配慮するなど、相手の文化的習慣を尊重することが大切です。私も、ムスリムの同僚が祈りの時間を取る際には、その時間を尊重し、業務に支障がないように配慮しています。

これらの特徴を理解し、適切に対応することで、インドネシアでのビジネスをよりスムーズに進めることができるでしょう。インドネシアのビジネス文化を尊重し、現地の習慣に合わせたコミュニケーションを心掛けることが成功への鍵となります。私自身も、これらの経験を通じて、インドネシアでのビジネスがより円滑に進むようになりました。

まとめ

インドネシアのビジネス文化は、信頼関係の重視、礼儀正しさ、時間の柔軟性など、独特な特徴を持っています。これらの文化的背景を理解し、尊重することで、ビジネスパートナーとの信頼関係を築き、成功に近づくことができます。私自身の経験を通じて学んだこれらのポイントは、インドネシアでのビジネス活動を円滑にするための貴重なガイドラインとなるでしょう。インドネシアの豊かな文化とともに、ビジネスの成功を目指しましょう。

kenji kuzunuki

葛貫ケンジ@インドネシアの海で闘う社長🇮🇩 Kenndo Fisheries 代表🏢 インドネシア全国の魅力を発信🎥 タコなどの水産会社を経営中25年間サラリーマン人生から、インドネシアで起業してインドネシアライフを満喫しています。 インドネシア情報だけでなく、営業部門に長年いましたので、営業についてや、今プログラミングを勉強中ですので、皆さんのお役にたつ情報をお伝えします。