インドネシアから帰国して、成田空港に隣接する東横イン成田空港に滞在中です。政府から入国後10日間の隔離が指定されています。厚生労働省が1棟丸ごと貸出している隔離宿泊所となっています。隔離ホテル入所時に滞在のしおりが渡されます。しおりには宿泊施設での過ごし方について細かく説明が書いてあります。
本日は、隔離ホテルの様子をお伝えしたいと思います。
大前提として、宿泊施設からの外出はできません。指定された部屋のドアから一歩も出ることもできませんので、ホテル内の移動はもちろんできません。インドネシアからの帰国者は、10日間24時間ずーっと部屋の中だけで過ごす事になります。
部屋に、3回弁当が配布となります。配布前にアナウンスがあり、すべての配布が終了すると再度アナウンスがあり、部屋のドアノブに弁当が吊り下がっていますので、アナウンス後に弁当を取る事が可能になります。
朝食は9時頃、昼食は12時頃、夕食は16時頃に配布が完了します。1,300室以上ある配膳ですから、各部屋に配ることも大変ですが約1時間位で配膳が完了するようです。
滞在のしおりには、「健康状態に異常をきたした場合の正確な原因究明、飲酒による予期せぬトラブル防止のため、宿泊施設滞在中のアルコール類の接種はできません」と書かれています。家族など差し入れや配達等でも中身をチェックされ、アルコール類がないかどうかの確認がありますので、10日間は自動的に禁酒できます!
バスタオル、フェイスタオル、足拭きマット、シーツ、枕カバーなどはコールセンターに電話をすると部屋まで持ってきてくれます。何回も部屋まで来てもらうのも迷惑なので、複数枚まとめて持ってきてもらいます。シーツや枕カバーは自分で取り換える必要があります。
使用済みのタオル、シーツ類も退所するまで部屋で保管となります。
ゴミはお弁当が入った袋を利用し、分別して部屋の外の廊下に出します。毎日回収してくれます。ゴミを貯めないで出せるので助かります。
東横インのホテルのWi₋Fiは無料で使用可能です。部屋毎のアクセスポイントになっていますが、1メガビット/秒しか出ずかなり低速です。
皆さんがネットを使用しているので仕方ありませんが、ZOOMなどのミーティングはかなりの頻度で途切れますので、会話になりません。WEBミーティング時は、仕方ないので自分の携帯をテザリングして使用しています。
毎日の健康観察として、朝8時までに体温を測定して「健康観察チャット」に当日の体温と健康状態について返答します。入力を忘れると、9時頃部屋に電話がかかってきます。
午前11時頃に、厚生労働省から「健康状態確認のお願い」のメールが来ますので、メールにあるアドレスから返信をします。
滞在中に万が一体調が悪くなった場合は、コールセンターに相談する形になりそうです。
入国時にもPCR検査を行いますが、隔離ホテル中にも3回のPCR検査が実施されます。
まず入居後、3日目の朝、6日目の朝、そして10日目の朝に検査します。朝7時に検査容器がドアノブにかけられ、唾液を採取します。10分後位にスタッフが検査容器の回収に来ます。検査はその日の12時頃に結果報告の電話が来るようです。最終日まですべて陰性であれば、自宅等残り4日間の待機場所に移動できます。
時間は不規則ですが、入国時にインストールしたOEL(現在位置報告アプリ)からメッセージが届きます。MySOSから電話が掛かってきて現在地が判るようにテレビ電話を行います。初日以外は全てAIでの確認電話でした!時間は不定期ですが、午前1回、午後1回のペースで来ます。
隔離ホテルの設備ですが、部屋にベッドがあり、すぐ机と椅子とトイレとバスタブ付きシャワー付きの一般的なビジネスホテルですので、基本は寝るだけの用途で作られています。まず運動がほとんどできません。廊下でも歩かせてくれるなら、気晴らしにもなりますが、部屋のみの滞在ですので、どうしても運動不足となります。食べて寝る生活になりますので、そうしてもカロリー消化が鈍ります。10日後に自宅に戻った時に体重計に乗るのが怖い気がします。
唯一良かったのは、ホテルの窓から成田空港のB滑走路の飛行機を見る事ができます。到着する飛行機を眺めながら、時間が進むのを待つという忍耐の時間です。
これからまだ隔離が続きますが、予定通りに出所できるのが待ち遠しいです。