インドネシア政府は1月3日、新型コロナウイルス対策として海外からの外国人入国者に義務付けている隔離期間を、現在の10日間から7日間に短縮すると発表しました。オミクロン株などの感染リスクの高い国から帰国するインドネシア人に対しては、隔離期間が14日間から10日間に短縮となります。ここにきて短縮の発表になったのはなぜでしょうか?
今回の外国人のインドネシア入国の際の隔離期間が10日間から7日間へと3日短縮となりました。つい2日前にインドネシア人の入国が10日間から14日間に隔離期間が増えたのですが、ここにきてインドネシア人の入国に関しては元に戻った形、外国人に関しては短縮した形になります。
一方で、感染が広がっている南アフリカや英国、ノルウェーなど13カ国からのインドネシア入国は引き続き禁止となっています。今後感染の症例が多い国を追加し、入国禁止や隔離期間の対象を広げる可能性も示唆しました。
今後は、比較的感染が少ない国からの入国は7日間、感染が多い国からの入国は10日間となり、隔離日数を国によって変えていく方針となりそうです。
一方、禁止国のリスト外でインドネシアに入国するインドネシア国民および外国人は、7日間の検疫期間の対象となります。
1月2日までのインドネシア国内でのオミクロン株による感染者は152例となり、そのうち23%は回復したとのことです。インドネシアの場合、ほとんどのオミクロン株が海外からの症例となっており、一部海外渡航歴のない人からの感染も報告されていますが、いまのところ感染者の増加傾向は見られません。海外からの入国者は、インドネシア人外国人問わず全ての人が隔離となっているのが功を奏している格好です。
日本も水際対策を昨年から行ってきましたが、空港検疫だけでは防ぎきれず市中感染が広がっている状況です。インドネシアよりも入国規制が甘いので仕方ないとは思いますが、今後感染者が増えた場合にインドネシアから日本が感染拡大国に認定されてしまわないように、ここで踏みとどまって欲しいのですが、また昨年の繰り返しとならないような政府方策も必要なのかもしれません。