ジャカルタへの出張では、東京のような圧倒的なビル群と人の多さに驚かされました。都会の喧騒とローカルな魅力、そして成長する都市の課題を感じる機会となりました。この街の変貌は驚異的でありながら、ジャカルタ特有のローカルな魅力も溢れています。
ジャカルタ滞在の拠点には、パサールスネン駅近くの「ホテル・リボル・スネン(Hotel Rivoli Senen Jakarta)」を選びました。1泊35万ルピアほどのビジネスホテルです。ジャカルタのホテルの価格は上昇しており、1泊100万ルピアが普通となってきていますが、快適な寝床さえ確保されていれば、コスパの良いホテルもまだあると感じました。
パサールスネンは日本語で「月曜市」という意味で、部品屋や雑貨屋などが軒を連ねるジャカルタ最古の伝統市場です。火災などの試練を乗り越え、今は賑わいの中心として栄えています。高層ビルが立ち並ぶ近代的な雰囲気と共に、東京・上野のアメ横を彷彿とさせる下町の雰囲気が心地良かったです。
打ち合わせのため、SBCDという高級な街に訪れました。SBCDはSudirman Central Business Districtの略で、ジャカルタの一流ショッピングモール「パシフィックプレイス」の南エリアを指します。SCBDはジャカルタの中心として知られ、楕円形の道路を中心に開発されています。
この地域にはリッツカールトンホテルに隣接したPacific Place(パシフィックプレース)など、高級モールがあり、ビジネスビルも多数存在します。
打ち合わせ終了後に展望台からの景色は、近代的なビル群が密集しており、昔のジャカルタの姿とはまったく異なっていました。マカッサルは大都市ですが、低層の建物が広がる景観とは対照的で、ジャカルタの中心部は一見してインドネシアとは思えないほどの変わりようでした。何となく落ち着かない気持ちになりました。
ジャカルタ市内の移動はタクシーが主流ですが、幹線道路を移動するだけならトランスジャカルタが便利です。専用道を走るため、渋滞を気にせず移動できる上、1乗車3500ルピア(約32円)という安さが魅力です。端から端まで乗車しても運賃は変わらず、このコスパの良さを維持して欲しいと思いました。
ジャカルタでの打ち合わせが終わり、ホテルに戻る途中、通勤電車での混雑を体験しました。
スディルマンからパサールスネン駅までの移動を試みましたが、夕方のラッシュ時、電車がなかなか来ず、ホームは人で溢れていました。人混みを避けるためホームの端まで移動しましたが、どこも人で溢れ、ホームドアも無い状態での待機は少し危険に感じました。
電車が来た時車両は満員で、どうにか乗車しましたが、それは厳しい10分間でした。
結局、マンガライ駅で下車し、タクシーでホテルに戻りました。ジャカルタの電車事情も日本の中古車両が活躍していますが増発が追いつかず、乗客数が増加する状況を体験しました。確かに、ジャカルタの生活リズムは慣れるまで大変そうです。