短い日本滞在を終え、インドネシアへ戻る夕方便JAL729便。15時過ぎに成田空港に到着し、「ラウンジでゆっくり過ごしてから出発すれば万全だ」と思っていました。ところが、ここで思わぬアナウンスが…。ジャカルタからマカッサルへのガルーダ便の出発時刻が繰り上がり、乗り継ぎ時間がどんどん削られていくという緊急連絡。成田を出る段階でのフライト遅延も重なり、「大丈夫か…?」とヒヤヒヤ状態に突入しました。とはいえ、まずは搭乗までの時間をラウンジでゆったり楽しもうと決めました。空港ラウンジ巡りと、出発直前の様子をお伝えします。
午後の成田空港は夕方から夜にかけての便が集中するため、JALさくらラウンジ内も予想以上の人だかり。長蛇の列ができるダイニングコーナー、座席はほぼ埋まり、ソファを確保するのが難しい状況。普段、午前便を利用しているときは比較的空いているイメージだっただけに、この混雑には面食らいました。しかし、何としても食べたかったのが“JALカレー”。インドネシア渡航前に必ずいただくという半ば恒例行事で、スパイシーなルーが特徴です。
混雑の中、カレーとサラダを注文し窓際の席を確保。慌ただしい雰囲気の中でも、ひとくち口にすると「やっぱりおいしいな…」と幸せを噛みしめられます。恒例のカレーを食べ終わって周囲を見回すと、ラウンジ内は人が溢れていて、席探しすらままならない状況。せっかくゆったり過ごそうと思っていたけれど、このままでは落ち着かないと判断。「ワンワールド系列ならキャセイパシフィックのラウンジも使えるはず」と思い出し、思い切って移動することにしました。夕方便のラッシュタイムのさくらラウンジは、ゆっくりするにはやや厳しい環境かもしれません。
成田空港内でワンワールド加盟航空会社のラウンジといえば、キャセイパシフィックラウンジも選択肢の一つ。さくらラウンジから少し歩き、受付でステータスを提示すると問題なく入場OK。
中に入ると、先ほどのさくらラウンジが嘘のような静かで落ち着いた空間が広がり、ソファ席にも余裕があります。
ドリンクコーナーにはシャンパンやワインが種類豊富に並び、チーズやナッツ、簡単なおつまみも充実。
さっきはカレーを食べたばかりですが、「ちょっとシャンパンを一杯だけ…」とドリンクを受け取り、窓際のソファに腰を下ろしました。
周囲を見ても人はまばらで、会話の声も低め。これこそ“ラウンジでの優雅な時間”という感じです。
さらにデザートコーナーを見ると、ハーゲンダッツのミニカップが注文できるのを発見。複数のフレーバーがあり、好きなものを選べるのは幸せです。心が解きほぐされます。
キャセイラウンジを後にし、サテライトのゲート81へ。到着すると待合スペースは既に乗客で埋まっていて、「今回のJAL729便はほぼ満席か…」と状況を把握。ここで問題はジャカルタ乗り継ぎ。先ほどメール連絡が入り、ジャカルタ発マカッサル行きのガルーダ便が早朝1時55分発に繰り上がったとのこと。当初は4時発の予定だったので、乗り継ぎ時間が2時間も削られてしまいました。しかもJAL便は出発が遅れる可能性があるというアナウンスがあり、乗り継ぎ時間が実質1時間少々になりそうな予感。これはかなりギリギリです。正式な出発時刻は18時なのに、機材の到着遅れで「いつになるか未定」という情報が流れ、そうなると23時50分予定のジャカルタ到着が24時を回るかもしれず、乗り継ぎ国内線の搭乗手続き時間がかなり削られます。自分責任の乗り継ぎなので、もし間に合わなければ深夜のスカルノハッタ空港でホテル探しをするはめに。気が気でないものの、ここでできることは待つしかありません。複雑な心境で搭乗アナウンスを待つ中、マカッサルへ帰るという本来のゴールが遠く感じます。
ようやく18時15分すぎに搭乗が始まり、プレミアムエコノミー席へ向かいます。シートに座ると隣が偶然空席になりました。足元も広いし、横幅にも余裕があるため、「これなら快適に過ごせるかも」と思わず安堵しました。とはいえ、すべての搭乗を終えドアが締まりエンジン音が聞こえ始める頃には、「ジャカルタへ到着が1時間でも遅れたら乗り継ぎ不可かも…」という焦りが頭をよぎります。乗務員が「今日のフライトは満席近いですが、少し遅れが生じる予定です」とアナウンスするときの一言ひとつひとつが気になって仕方ありません。
最終的に滑走路混雑のため、11番目の離陸順になり、19時15分頃にやっと離陸する見込み。これでジャカルタ到着は午前1時頃になり1時間近い遅れが確定し、乗り継ぎ時間がさらに削られる事態に。「やばい…」と眉間にシワが寄りつつ、「プレエコでリラックスしよう」という気持ちとの葛藤が続きます。この先の機内やジャカルタ空港で何が待ち受けているのか、もはや結果はジャカルタに到着してみないとわかりません。
ラウンジでカレー&シャンパンを楽しんだ余韻も吹き飛ぶほど、乗り継ぎリスクが迫ってきた今回のJAL729便。プレミアムエコノミーにアップグレードされた嬉しさも、遅延の情報が重なるたびに不安へと変わっていきます。「果たしてマカッサル行きに間に合うのか?」「深夜のスカルノハッタ空港でハプニング」と、波乱の展開が待ち受ける予感です。