3月18日に待ちに待った、マカッサル市内高速道路が開通しました。2018年4月から工事が始まり3年余の工事期間を経て、ようやく開通となります。今回の開通部分は4.3Kmと短いですが、マカッサルの中心街を抜け、元々あったマカッサル港とマカッサル国際空港を結ぶ高速道路に接続して、利便性が飛躍的に向上します。
工事期間中は、市内の道路が混雑して、かなりの時間がかかっていましたが、この道路開通のおかげで、市内渋滞が減少してマカッサルの経済発展が期待されています。
インドネシアの高速道路は、各地で開通をしていますが、ほとんどが、地上の高速道路ばかりでした。ジャカルタでは一部高架の高速道路はありましたが、今回マカッサルの市内中心部を開通させる必要があったため、既存の道路の上に橋桁を作り、道路を敷設しました。スラウェシ島では初めての高架高速となりました。
今回のマカッサルの高速の建設には、日本の技術も導入されました。
海外交通・都市開発事業支援機構(JOIN)、日本高速道路インターナショナル(JEXWAY)、西日本高速道路(NEXCO西)が、インドネシア国内の高速運営会社PT.Margautama Nusantara社(MUN)に約17億円出資しました。今後のインドネシアでの高速道路等インフラ市場における日本企業の参入機会を期待しての出資となります。
日本国内で培った高速道路の設計、施工、維持管理、運営能力を活かした形で参入して、今回の開通に至りました。日本の建設技術により、耐震構造や舗装、コンクリートの構造物の非破壊検査技術等が反映された形です。
ほとんどのインドネシアに進出希望の企業は、ジャカルタが中心で、マカッサルには、まだ日本企業が数社しか進出していません。マカッサルには領事事務所もあり、日本企業が進出する土台は出来ています。台風や地震等の自然災害が少ない地域です。人口もマカッサル市だけで160万人を越え、近郊を含めると300万人以上住む大都市です。
東部インドネシアの拠点として今後ますます発展が期待されるマカッサルに、さらに日本企業も進出を期待しています。