インドネシア・マカッサルにいると、人が集まる時などに「ジャランコテ」と呼ばれるお菓子のような食べ物がお茶請けとして出されることが多くあります。街中至る所で買う事ができるマカッサル名物となっています。ジャランコテとはどういった食べ物であるのか紹介したいと思います。
ジャランコテ(Jalangkote)とは、パイ生地のような皮に包まれており、油であげたお菓子のようなものです。半円形で大きさは10㎝ほどある大きな揚げ餃子のような形をしています。半円の外側には皮をつなぎとめるために彫刻のようにきれいにねじってあります。一口食べると、中から細かく刻んだビーフン、野菜、ジャガイモ、卵などがたっぷり入っているのがわかります。甘酸っぱいスパイシーなチリソースをかけながら食べるのがマカッサル流です。
ジャランコテは、南スラウェシにいるマカッサル族とブギス族によって作り方や食べ方が伝えられ、現在まで多くの地元に人に愛される名物料理となりました。マカッサルに来たら、まずジャランコテを食べるというのが言い過ぎではないくらい、色々な場面で食べる機会があります。人々が集まる会合や、お客さんが来た時にお茶やコーヒーと一緒にジャランコテが出されます。ジャランコテ自体は意外と大きいので、1個食べると満足感があります。
ジャラン(Jalang)は「道路」で、コテ(kote)はしゃがんだり叫んだりすることを意味するそうで、元々この食べものが小さな子供たちによって道路で叫びながら売り歩いたことに由来するそうです。口コミでおいしい食べ物であると広まったそうです。
ジャランコテ自体の見た目は、ほとんど同じなのですが、地方や作る人によって中身の詰めものが変わるようです。一般的なのは、ニンジンやジャガイモ、ビーフン、タマゴなどですが、鶏肉や牛肉、魚などが入っていることもあります。お店で売られているジャランコテも中身が店によって違うため、どこのお店のジャランコテが美味しいとかの口コミも多くあります。
マカッサルに来たら、自分好みの美味しいジャランコテを見つけてみてはいかがでしょうか。