ジェパラ滞在を終えスマランまでのタクシーで移動することになりました。今回はスマラン空港までの移動の様子をお伝えしたいと思います。
オーシャンビューホテルをチェックアウトして、最初に向かったのはこのホテルを紹介してくれた夫人宅です。足を怪我した夫人のお見舞いにいくことからスタートしました。ホテルからはタクシーで夫人宅に到着しました。日曜日の朝の時間でしたが、すでに友達の車で病院に行ったことが解りお会いすることができませんでした。お大事にして下さいと言付けをして、ジェパラの町を出発することにしました。
スマランからマカッサル行きの飛行機の搭乗時刻は15時です。ジェパラからスマランまではタクシーで移動しますが、途中の渋滞を考慮し移動に最大4時間かかることを予想しないと飛行機搭乗が危うくなります。余裕を持って14時までにスマラン空港に到着するようにしたいので、10時前後にジェパラ出発は妥当なところです。スマホでスマラン空港までのタクシードライバーのマッチングも完了し、ジェパラを10時ちょうどに出発することができました。
ジェパラを出発して海沿いの道を進んでいきます。ジェパラのケドゥン(Kedung)地区は海岸に近く農作物が出来にくい土地でしたが、年中暑い気候を生かした製塩業が盛んな地域です。塩田の総面積は約700ヘクタール、塩田農家は500名ほどいるそうです。1つの塩田で1週間に2トン生産できるそうです。2019年のジェパラの塩生産量は約6.1万トンにもなるそうです。
塩を作るためには人工的な河川をつくり、そこから海水を塩田に引き込んでいきます。塩田に貯めた海水を、時間をかけてゆっくり水分を蒸発させていきます。塩分濃度が高まっていくと次の塩田に移されていきますが、伝統的な風車を利用して塩水を移動させます。塩分濃度が上昇すると徐々に結晶化していきます。白く見えているのが、塩が結晶化しているので収穫間近になっている塩田となります。ほとんど機械化されておらず人の手で塩を生産しているのですが、11月~4月頃は雨季となり、頻繁に洪水になるためこの時期は塩作りをすることができなくなってしまいます。このような塩作りが見れるのも乾季である今の時期だけになります。1週間ほど時間をかけてできた塩を袋詰めして出荷されていきます。昔ながらの作り方でとにかく時間と労力がかかる作業ですが、海のミネラル成分がたっぷりと含まれており、その味はただ単に塩辛いだけではなく、複雑な味が絡み合って独特のうまみをもっているそうです。インドネシアの伝統的な塩作りの様子を見ながらスマランに移動していきます。
いくつかの小さい町を通過しながら幹線道路の国道1号線に合流しました。
スマランまではあと30Kmを残すのみのところなのですが、この先渋滞ポイントであるウォルケルノ橋まで渋滞が激しい地点で、橋の架替工事のため毎日5kmほどの渋滞が起きています。たった5Kmの渋滞を通過するのに1時間はかかるとのドライバーの話であったので、その前にガソリンスタンドでトイレ休憩することになりました。
インドネシアの大きなガソリンスタンドにはコンビニが併設されていますので、昼食をかねてお菓子やコーヒーなどを調達します。
ガソリンスタンドを出発するとすぐに渋滞が始まります。
渋滞している最中は、道路脇にお水やお菓子などの物売りがやってきます。
渋滞でノロノロ運転になっていますが、渋滞ならではの商売根性は見習う必要がありそうです。
ガソリンスタンドを出発して1時間あまりでウォルケルノ橋をようやく通過となりました。
この川を渡るだけなのですが、とんでもなく時間がかかりました。近くに迂回路もないので仕方のないところではありますが、国道1号線に並行する形で高速道路を建設中のようで、数年先にはこの渋滞が無くなる見込みです。
ウォルケルノ橋の架替工事も来年春頃まで続くようなので、しばらくは激しい渋滞は避けられそうにありません。
ウォルケルノ橋渋滞を抜けると、国道1号線は高速道路になったかのように急にスムーズになります。スマラン市内に向けて片側2車線の道路を快調に進んでいきます。
空港連絡道路に入るともう目的地スマラン・アフマドヤニ空港となります。
到着は午後1時15分でした。途中15分ほどのガソリンスタンドでの休憩がありますので、ジェパラから空港まで3時間で到着することができました。なんとか飛行機搭乗に間に合いそうです。
ここまでお世話になったドライバーと別れて空港内へと入っていくことにします。
続きは次回となります。