【インドネシア】世界第3位のカカオ生産国!今後の日本の認知度アップに期待!
皆さん大好きなチョコレート。チョコレートの原料はカカオ豆から作られます。
実は、インドネシアはカカオ豆生産地として、世界第3位の生産量を誇っています。
しかし、日本ではインドネシア産カカオを使ったチョコレートをあまり見かけません。
本日は、インドネシアのカカオについてお話します。
カカオベルト
チョコレートというと、スイスやベルギーなどヨーロッパの国々が有名ですが、その原料のカカオは赤道の北緯南緯20度以内、年間の平均気温が27度以上の高温多湿な場所で栽培されます。
生産地域は「カカオベルト」と呼ばれ西アフリカ、東南アジア、中南米が該当します。
暑いと溶けてしまうチョコレートですが、その原料のカカオは熱帯でしか栽培できません。
カカオはアフリカ2強
世界のカカオは、1位コートジボワールと2位ガーナが2強です。
カカオ豆はコートジボワールで輸出額の約4割、ガーナで約2割を占める両国にとって重要な産業に位置づけられています。世界シェアは2国で60%を越えます。
2019年のカカオ生産量 1位 コートジボワール 218.0万トン 2位 ガーナ 81.2万トン 3位 インドネシア 78.4万トン 4位 ナイジェリア 35.0万トン
インドネシアのカカオ生産量
インドネシアでカカオの生産の7割を占めているのが、スラウェシ島です。カカオの生産量は、年々少しずつ増加しています。
生産量が増加している背景として考えられることは、インドネシア国内においてカカオの加工技術が向上し国内におけるカカオの需要が高まっています。
輸出も増加傾向
海外においてもカカオの需要は高まっており、その需要を満たすため生産量を増やす計画が行われています。
輸出が一番多い国は、マレーシア、次いで米国、インドと続きます。
インドネシアから日本への輸出は7千トンあまりで、日本全体のカカオ輸入量が5.3万トン(2019年日本貿易統計)ですので、13%程度となっています。
インドネシア産が日本でメジャーにならない理由
小規模農家で品質が向上しない
インドネシアから日本へのカカオの輸出量が少ない理由として、インドネシアのカカオの品質の問題があります
インドネシアのカカオ生産量の97.29%が小規模農家であることが理由です。小規模農家はカカオ以外の農作物を育てていることが多くカカオだけに手を掛ける訳にはいかず、品質が向上しなかったことがあげられます・
インドネシアのカカオ農家の人たちが香り豊かなカカオを作るために必要な工程である「発酵」を知らない点や、品質の良いカカオを作ったからといって高値で取引してもらえない点が、これまで品質が向上しなかった理由としてあります。
カカオ加工品を奨励している
インドネシアでは、国内産業の振興から、カカオ豆そのものより、カカオ加工品も生産し輸出されています。代表的なのは、ココアバターです。ココアバターはホワイトチョコの原料や、ボディクリームなどの原料としても使用されます。その他ココアパウダーや、ココアペーストなどが作られています。
まとめ
インドネシアはカカオベルト内に位置していて、チョコレート消費の多い中国や日本に近いメリットもあって、今後インドネシア産カカオ豆の生産は増えていくのではないでしょうか。
日本においてインドネシアのカカオの認知度はまだ低いですが、品質が改良されることによって今後、日本でインドネシア産カカオから作られたチョコレートが店頭に並ぶ日が来るかもしれません。