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高速鉄道とバンドン市内を結ぶリレー快速「フィーダー列車」に乗車してみた

ジャカルタ・バンドン高速鉄道でハリム駅から最初の停車駅、パダララン駅に到着しました。ここから中心部のバンドン駅までは、フィーダー列車に乗り換えます。パダラランからバンドンまでの乗車体験をお伝えします。

パダララン駅

ジャカルタとバンドンを結ぶ高速鉄道では、パダララン駅の建設が欠かせませんでした。当初、パダラランに駅を設置する予定はなかったのですが、バンドン中心部へのアクセス向上を目的に急遽設置されました。2023年初頭には駅舎やホームはまだ完成していませんでしたが、同年7月にはわずか半年で完成しました。高速鉄道の終点であるテガルアルはバンドン市内を南側に迂回して通るため、パダララン駅で在来線に接続し、KAIフィーダーと呼ばれる列車を運行することで、バンドン市内へのアクセスを大幅に改善しました。もしパダララン駅がなければ、高速鉄道の人気は高まらなかったでしょう。

乗り換えの利便性

16時5分にテガルアル駅に到着し、多くの乗客が降りてフィーダー列車に乗り換えました。乗り換えは高速鉄道の到着に合わせて調整され、16時17分に出発するため、乗り継ぎ時間は12分です。高速鉄道のチケットを使用すれば、バンドン駅まで無料で乗車できます。乗り換えは複雑ではなく、駅内の案内に従って歩くだけで済みます。

エスカレーターを降りるとすぐに在来線のホームに到着します。乗り換え時間は5分もあれば十分です。

フィーダー列車はバンドンからの高速鉄道への乗り継ぎ客を降ろし終え、折り返しバンドン駅へ向かいます。

列車は4両編成で、先頭車両の4号車がファースト・ビジネスクラス用になっています。

必ず座れるようになっているのもポイントです。残り3両はエコノミークラスの乗客が多いため、立つ人もいるかもしれません。高速鉄道が8両編成なので、フィーダー列車も8両にしなければならないかもしれませんが、パダララン駅での乗り換え需要の増加は予想外だったのではないでしょうか。今後車両を増やす計画があるので、フィーダー列車も増結されることでしょう。

列車内の様子

列車内には、インドネシアの在来線エクゼクティブクラスと同じ座席が設置されており、新しくて快適です。

コンセントもや荷物置きも完備されています。ファースト・ビジネスクラス専用車両はほとんど乗客がおらず、座席を独占できました。

この区間は電化されていないため、ディーゼルエンジンで運行されます。

高速鉄道の高架線を離れ、バンドン市内に向かい、途中チマリ駅に停車します。

チマリ駅はジャカルタとバンドンを結ぶ特急列車が停車する場所で、高速道路にも近く、バンドン駅よりも便利な場所です。この駅は今後大きく発展すると思われます。

ハリムからバンドンまで1時間で到着

バンドン駅には約18分で到着しました。ハリムを出発してからバンドン駅に到着するまで、ちょうど1時間でとても迅速です。乗り継ぎも簡単で、インドネシアの交通システムとしてはかなり完成度が高く、便利です。今後乗客数が増加することは間違いないため、パダララン・バンドン間の電化や速度向上が期待されます。

高速鉄道は当初、新しもの好きのインドネシア人が多数乗車した後、利用者が減ると予想されていましたが、パダラランのフィーダー列車でバンドン市内を結び、これからも高い乗車率を保てる可能性があります。ジャカルタからボゴールに行くのと同じくらいの時間でバンドンまで行けることは驚きです。高速鉄道とフィーダー列車により、バンドンへの観光客も増えていくことが予想されます。ジャカルタからバンドンまでの高速鉄道とフィーダー列車の組み合わせで、今後も乗客数が増加すると思われます。

kenji kuzunuki

葛貫ケンジ@インドネシアの海で闘う社長🇮🇩 Kenndo Fisheries 代表🏢 インドネシア全国の魅力を発信🎥 タコなどの水産会社を経営中25年間サラリーマン人生から、インドネシアで起業してインドネシアライフを満喫しています。 インドネシア情報だけでなく、営業部門に長年いましたので、営業についてや、今プログラミングを勉強中ですので、皆さんのお役にたつ情報をお伝えします。