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風が強い朝から大雨、変わりやすい雨季のバリ島の天気を楽しむ移動

チャングーでの夜を存分に楽しんだ翌日、窓の外を覗くと青空が見えるものの、海辺では強い風と荒れ気味の波が広がっていました。ビーチ沿いでゆったり朝食—そんなプランが一瞬にして吹き飛んだのは、まさに雨季特有の“気まぐれなバリの天気”らしい出来事。この日は急きょ予定を変え、FINNSビーチクラブ近くのイタリアンレストランでブランチをとった後、クタへ移動することに。自由度の高い週末旅だからこそ、こうした予想外の展開も楽しめるのが嬉しいところです。

強風の朝から始まる一日

前日はチャングーのFINNSビーチクラブで夕方から夜まで過ごし、やや夜更かし気味。ゆっくりと起きると、すでに時刻は「ブランチタイム」に近い時間でした。カーテンを開けると外は想像以上に明るいものの、木々は大きく揺れ、強い風が吹きつけています。

本来ならビーチでリラックスしながら朝食を楽しむ予定でしたが、強風と高波の影響を考慮して方針転換。バリ島の雨季は晴れ間がさすこともありますが、この日は砂が舞い上がるほど風が強く、ビーチ沿いの店で落ち着いて食事ができる状況とは思えません。

実はお気に入りのビーチサイドカフェをピックアップしていたのですが、スタッフに問い合わせたところ「風があまりにも強く、屋外席だと大変かもしれない」とのこと。無理に海沿いを選ばず、コンディションのいい場所で朝食をとることにしました。

ミラノ・イタリアン・レストランへ

チャングーのメイン通りを散歩しながら、どこで食べようかと考えていると、FINNSビーチクラブのすぐ近くにあるミラノ・イタリアン・レストラン(Milano Italian Restaurant)が目に留まりました。店構えはシンプルでスタイリッシュ。“本場”を思わせる落ち着いた雰囲気です。

バリ島では朝からブランチメニューを提供するお店も多く、ここでもフライド・スクランブル・オムレツとトースト、ソーセージ、グリルトマトがワンプレートになった“洋風ブランチ”を注文。スクランブルエッグをさらにカリッとフライしたような独特の食感が印象的で、絶妙な塩加減とバターの香りが食欲をそそります。

店内はシックなインテリアで統一され、イタリアのポスターやアートが飾られた壁もおしゃれ。照明は落ち着いたトーンで、朝食タイムでも十分リラックスできました。ちょうど食事を終え、店を出ようとした瞬間に大粒の雨が降り始めたのは、さすが雨季といったところ。小雨程度なら散歩でしのげますが、今回は本降りになりそうだったので早めにタクシーを呼ぶことにしました。

クタへ移動、雨×日曜で大渋滞!

次の目的地は、バリ島を代表する観光地の一つ、クタ。空港に近く、ビーチとショッピングを同時に楽しめるのが魅力ですが、雨と週末が重なると車が集中しやすいのも事実。今回もその“あるある”にしっかり巻き込まれてしまいました。

通常ならチャングーからクタまで20〜30分ほどで着くはずが、この日はなんと1時間半もかかったのです。タクシーの運転手いわく、「雨の日はバイクの人が車に乗り換えたりするから、いつもより渋滞がひどくなる」とのこと。2月の雨季はオフシーズンとされる時期ですが、これだけ混むのはオーバーツーリズムの影響なのかもしれません。夏のピーク時には、さらに深刻な渋滞が発生する可能性もあり、今後のインフラ整備が課題といえそうです。

観光の予定をぎゅうぎゅうに詰め込むと、こうした予想外の遅れがダメージになりますが、今回はノープラン気味の週末旅。「こんな日もあるか」と気楽に受け止められるのは、大きなメリットだと実感しました。

1つ星ホテルで雨風をしのぐ

ようやく到着したクタで選んだ宿は、1泊2,500円以下で泊まれる「クタビーチスティ(Kuta Beach Stay)」。名前のとおりクタビーチにも空港にも近い立地が特長の1つ星ホテルです。エレベーターがなく、荷物を持って4階まで上るのはなかなか大変。

ただ、部屋に入ると想像以上に広々と感じられ、ダブルベッドも余裕をもって設置されていました。1つ星ホテルということで若干の不安もありましたが、シーツやタオルは汚れもなく、洗濯の良い香りがするほど。「安い=不潔」というイメージは当てはまらず、安心して過ごせます。

小さなベランダ付きで外の空気を感じられるスペースがあるのは嬉しいポイント。激しい雨音を聞きながらも、部屋でのんびりリフレッシュできました。空港へは徒歩10〜15分ほど。早朝フライトや深夜便にも対応しやすい立地で、タクシーを呼ぶ必要がないので気が楽です。観光客向けの飲食店やミニマートも多いエリアなので、ちょっとした買い出しにも困りません。雨が激しく、外へ出られない時間帯は部屋でのんびり過ごすのにちょうど良く、「この価格でこんなに快適なら十分だな」と大満足。価格の安さに心配していましたが、むしろ寝るだけならこれ以上ないコスパの良さかもしれません。

予想外の一日も“旅のスパイス”に

ビーチ朝食を断念し、イタリアンでブランチ。さらに雨と週末の相乗効果による大渋滞を経て、格安ホテルへチェックイン…。波乱万丈な一日のようですが、不思議とストレスはありませんでした。それは、あらかじめ予定を詰め込みすぎず、臨機応変に過ごせる余裕を持っていたからこそ。

バリ島の雨季は天候が変わりやすく、道路事情も相まって移動に時間がかかることが少なくありません。しかし、余裕のあるスケジュールとフレキシブルな心構えさえあれば、こうした予想外の出来事も“旅のスパイス”として楽しむことができます。次はどんな発見が待っているのか—そう考えると、どんな天候でもワクワクしてしまうから不思議ですね。

kenji kuzunuki

葛貫ケンジ@インドネシアの海で闘う社長🇮🇩 Kenndo Fisheries 代表🏢 インドネシア全国の魅力を発信🎥 タコなどの水産会社を経営中25年間サラリーマン人生から、インドネシアで起業してインドネシアライフを満喫しています。 インドネシア情報だけでなく、営業部門に長年いましたので、営業についてや、今プログラミングを勉強中ですので、皆さんのお役にたつ情報をお伝えします。