日本政府は、8月11日に水際対策上特に懸念すべき変異株に対する指定国・地域の検疫の強化の見直しが発表され、指定施設での10日間待機国はインドネシアとキルギスの2カ国だけとなってしまいました。2カ国から帰国した場合は、引き続き10日間検疫所が確保する指定ホテルでの強制隔離が必要です。
インド、ザンビア、スリランカ、ネパール、モルディブからの帰国者は、これまで10日間の強制隔離でしたが、8月14日午前0時から6日間の隔離に変更となりました。
インド、スリランカなどが6日間隔離へと緩和されたことで、一番厳しい10日間隔離の国は、インドネシアとキルギスの2カ国のみとなってしまいました。これから帰国される方も引き続き長いホテル隔離が必要です。
キルギスは、感染が厳しいのかと感染状況を見てみたところ、8月18日で累計感染者は17万人、7月10日頃に1日の感染者が1,300人を超えたところで、感染者が下降気味で最近1週間は1日350人位の新規感染者となっています。
キルギスの感染状況
https://www.worldometers.info/coronavirus/country/kyrgyzstan/
8月18日の新規感染者は15,768人と6月23日頃の感染者に近づいてきましました。都市部ではワクチン接種も盛んに行われているようで、7月3日から開始された緊急行動制限の効果がでて来ました。日本では、昨日23,917人とインドネシアの感染者数を抜いてしまい大変な事態となってしまいました。
日本では、これ以上の変異種を入れないために水際対策を頑張っていますが、水際対策上特に懸念すべき変異株に対する指定国・地域の基準が曖昧なように感じます。指定国以外からの帰国に関しては、検疫所が指定するホテル隔離もなく自主隔離で14日間隔離するだけになっています。デルタ株についで、ラムダ株なども出てきている状況で自主隔離だけで防げるのか疑問です。政府指定ホテルのキャパの問題もありすべての帰国者に強制隔離できないのもわかりますが、日本でのこれ以上の感染拡大は避けなければなりません。
8月11日時点で一部の国や地域で隔離緩和となった理由もよくはわかりませんが、しっかりとした水際対策はしてもらいたいと思います。
水際対策の詳細はこちら
https://www.mofa.go.jp/mofaj/ca/fna/page4_005130.html
8月11日の水際国指定の変更
https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/100221453.pdf