ラブアンバジョの街は坂が多いのですが、人口は7千人ほどのコンパクトな街なので、その小ささゆえに、街の風情を吸いながら、ゆっくりと散策を楽しむことができます。
タマン・ラウトのレストランの脇にある急坂を降りると海沿いにある街の中心地にあるカフェやレストランなどが集まっている海辺に広がる街の中心地へと足を運びます。
ラブアンバジョの観光産業が主力ですので海岸線沿いには、おしゃれなカフェやレストランが目白押しです。
特に目を引いたのは、新鮮な魚を焼く屋台が並ぶ光景です。海岸沿いには、観光焼き魚屋台があって、新鮮な魚がずらりと並んでいます。
屋台といってもインドネシア伝統の手押し屋台(通称:カキリマ)のような移動できるタイプではなく、スタンド形式になっていて、隣にある屋根とベンチが備わったところで食べるという、
今後のインドネシア屋台の未来はこうなるのではと思えるような、洗練された屋台でびっくりしました。
新鮮な魚が並ぶ焼き魚屋台での一コマ、それは値段交渉です。相場を知らないと高値で魚を買うことになりそうな、そんな感じが漂っていました。
先程、シーフードを堪能したばかりだったため、今回は見学のみに留まりましたが、これがインドネシアの屋台の未来像なのかもしれません。
スターバックスやお土産屋が並んでいる場所に来ました。この先に港があるようで、マカッサルから客船に揺られてくることもできるようです。ラブアンバジョはマカッサルからほぼ真南に約400Km離れていて、フェリーで丸1日、24時間程度で到着できます。長い船旅になりますが、片道だけなら船でラブアンバジョを目指すのもありです。
ラブアンバジョの人口の約80%がカトリック教徒の街ですが、イスラム教徒の海洋民族バジョ族の子孫もおり、漁業関係者はマカッサル出身の方が多いのも特徴です。
マカッサル名物のチョトマカッサルのお店があり、お店の人がブギス人だったので話が弾み、〆のチョトマカッサルを食べることにしました。
一日の締めくくりにピッタリのスパイシーなスープを堪能しました。
ラブアンバジョでの楽しい一夜を過ごしたところで、そろそろホテルに戻ることにします。タクシーはないので、GRABアプリを起動させると、バイクタクシーはつかまりそうです。普段はめったにバイクタクシーに乗ることはないのですが、夜風に吹かれながら、暗い夜道の中を走る貴重な体験もすることができました。坂が多いので、バランスをとるのが難しいのですが、バイクの運転が上手な方でしたので不安もなく無事フラミンゴ・バジョまで到着しました。ラブアンバジョの夜巡りは、その風情を五感で感じ、体験できる貴重な時間でした。それぞれのエリア、そして一瞬一瞬が、色鮮やかに記憶に刻まれています。
夜があければ、待ちに待ったコモド島巡りの日がやってきます。コモド島巡りへの期待を胸に就寝しました。