4月29日から5月8日までインドネシアは10連休となります。5月2日、3日には断食明け大祭(レバラン)が実施されます。新型コロナウイルスの蔓延で制限されていたムディック(断食後の帰省)が今年は2年振りに許可されましたので、約8,500万人が休暇中に移動するという予測です。レバラン明け感染拡大してしまうのでしょうか。
4月に入り感染者は減少傾向であり、4月14日以降に関しては、25日まで12日間連続で新規感染者が3桁台で推移しています。25日のジャカルタ特別州での新規感染者は101人です。
インドネシアのブディ保健相は、イスラム教の断食明け大祭(レバラン)前後の長期休暇に伴う移動で、新型コロナウイルスの感染が大きく拡大することはないと示しました。インドネシアでは、過去の新型コロナ感染拡大の要因としてレバラン前後や年末年始の長期休暇で多くの人が移動することによって拡大していましたが、ワクチン接種が進んで新型コロナウイルスに対する抗体を持っているため、感染拡大にはならないだろうということです。インドネシアでも人口の多い、ジャワ島とバリ島では、なんと住民の99%が、既に抗体を持っているようです。
今年のレバラン休暇では、約8,500万人が移動すると予想しています。地元に帰る飛行機や列車や船は多くの乗客で賑わっていて、ジャワ島を横断する高速道路では、期間限定で一方通行を行ったり、奇数偶数ナンバーで通過車両を制限する事態にまでなっています。
インドネシアでは断食月(ラマダン)の間、午前3~4時になると「サフール、サフール」と呼びかける大きな声が聞こえてきます。日の出前のお祈り前に食事(サフール)をとるように寝ている近所の人々を起こす風習で、太鼓をたたきながら日中の断食前の時間を知らせます。今年のラマダンもう少しで終了となります。