断食が終了した次の日はイードアルフィトル(イドルフィトリ)と呼びますが、インドネシアでは、お祭りの名前で「レバラン」と呼ばれています。レバラン(lebaran)はジャワ語の単語(lebar)から派生して「終了」の意味となるようです。1ヶ月に及ぶ断食が終了するお祭りということで、色々準備が必要です。
本日は、レバラン前に何を準備するのか話をしたいと思います。
今年は、5月13日と14日がレバラン休日となり休日になります。今年は、ラマダン最終日の5月12日が有給取得日として休日になりますので、16日まで5連休となります。
レバランのお祭りに際し、色々準備するのにお金が必要とのことで、公務員や会社員は、レバラン手当が支給されます。THR(Tunjangan Hari Raya)とも呼び、レバランに入る前に給与の約1ヶ月分が支払われます。
子どもたちも日本のお年玉のようにTHRを大人達からもらえます。銀行も細かい紙幣に両替する対応のために銀行も賑わいます。
インドネシアのムスリム達は最高の格好でレバランをお祝いしないといけないという考えがあります。レバランのための服は一般的にBaju Lebaran(レバランの服)と呼ばれています。Baju Lebaranの格好は一般的にガミス(ムスリムの女性のドレス)やバジュ・ココ(男性のお祈りの服)をデパートなどで買うようです。
インドネシアでは、ラマダンの間に服を買いに行くと聞けば、誰でもレバラン用の服を買いに行きます。デパートでも、この期間セールを実施してお客を呼びまず。消費が一番盛んになる時です。
ムディック(Mudik)はジャワ語で「地元に帰る」という意味です。
インドネシア人は地元に帰り、家族のみんなと集まって、レバランをお祝いしたいという希望を持っています。ジャカルタのような大都市では、帰省で住民も減って渋滞も減るようです。今年は、感染拡大防止で、里帰りも禁止となっていますので、寂しいレバランとなりそうです。
タクビランとは、ラマダン最終日の夜に行われる伝統行事で、レバランを歓迎するお祝いとなります。太鼓を鳴らしながらパレードします。時には打ち上げ花火を上げて深夜まで賑わいまず。車やバイクに乗りながら行うため、交通渋滞も起きるようです。
ラマダンの終わりを告げる風物詩となります。
今年は、集団感染を引き起こす可能性もあるので、タクビランを屋外でなく自宅で行う事を呼びかけています。
昨年に引き続き、寂しいレバランを迎えそうです。