ジャカルタからマカッサル行き搭乗予定のスーパーエアジェットが欠航して、振替便のライオンエアでマカッサルに戻ることになりましたが天候が悪くあいにくの天気で飛行機は大揺れ。マカッサル到着では、めったに体験しない着陸やり直しのゴーアラウンドを体験しました。
振替便で用意されたのは、ライオンエアJT874便になります。ジャカルタ出発は20時ちょうどで、マカッサル到着は、23時30分となります。出発時刻の30分前から搭乗開始となり遅延なく出発できそうです。
ボーディングブリッジからの搭乗ではない場合はバスで移動が普通ですが、ジャカルタでは歩いてライオンエアに乗るというめずらしい搭乗方法です。ジャカルタの雨も峠を超えたようで雨に濡れることはありませんでした。白く光る機体を見ながらの搭乗です。スーパーエアジェットから振替した乗客がどの程度いたかは不明ですが、2/3程の搭乗率で出発するようです。ジャカルタからマカッサル移動の場合は、時差1時間分が進んでしまいますが日付が変わらない時間にマカッサルまで移動したいところです。
全ての乗客の搭乗が順調に終わり、搭乗開始から30分後の20時に動き出しました。夜間の飛行なので外の景色は望めなさそうですが、マカッサルまで2時間30分の移動を楽しみたいところです。
スカルノハッタ空港を離陸するとしばらくはジャカルタ市内の夜景が見えていましたがすぐに雨雲の中に入ってしまいました。
雲の中を飛行すると機体が小刻みに揺れていきます。ライオンエアでは、Wi-Fiも個人用モニターもないのでどこを飛行しているのかも後どれくらいで到着できるのかもわからずひたすら我慢するしかありません。ときより大きな揺れが突然来るので、かなり恐ろしい感じです。コンビニで購入した甘いシュークリームを食べることで気持ちを落ち着かせます。
ジャカルタ出発から1時間30分ほどするとマカッサル空港に近づくため降下を開始します。巡航中は雲の上空を通るので小刻みに飛行機が揺れる程度でしたが、高価中は雲の影響をもろに受けるので、何度か大きく揺れることになります。マカッサルの街の光が見えてきたので、最終の着陸体制に入っていくと、空港上空に大きな雲があったようで、飛行機が強風にあおられて一瞬大きく傾きました。すぐさまエンジン全開して降下から急上昇することになりました。着陸やり直しのゴーアラウンドをしたようです。日本などで数回経験していますが、インドネシア国内線では初めての体験です。
ゴーアラウンドで特に多いのが、強風による着陸に危険を感じた時に多く発生します。特に横風(クロスウィンド/Cross Wind)が吹付けられ、風向風速が激しく変わる時は、操縦がとても難しくなるそうです。ウィンドシアと呼ばれる状態で、強い向かい風だったのが低高度で急に追い風になると、風に対する速度が落ちるため揚力を急激に失い最悪の場合、滑走路に墜落する事故になることもあります。パイロットは「安全な着陸できない」と判断すると躊躇なく着陸を諦めて上昇姿勢に移ります。
怖さなどは感じなく、搭乗客も落ち着いていたので機内は静かでした。空港近くの雨が落ち着くまでは、上空で旋回しながら待機するようです。大きな雨雲が移動するのを待って、30分ほど上空で待機した後に今度は滑走路の進入方向を逆にして機体にあたる風向きを変えて着陸するようです。風向きもうまくいき、マカッサル空港に無事着陸することができました。
インドネシア国内線の欠航が多発していたのは、前線が発達して雨風が全国的に強かったせいなのかもしれません。ゴーアラウンドがあったにせよ、大きなトラブルもなくマカッサルに到着できたのは幸運だったのかもしれませんが、危険な天候の時は無理な搭乗をとりやめて、次の日以降に移動を延期するのも必要だったかもしれません。
他のエアラインが欠航の中、ライオンエアが無理して飛ばしていた感じもしたので、ジャカルタでもう1泊すれば良かったかもと後悔もしてきました。インドネシアでは国内線の飛行機トラブルも良く聞くので、今回は何事もなく良かったですが無理は禁物と改めて思いました。