早朝便のバリ・デンパサール発マカッサル行きのJT746便に搭乗しました。
機体はB737-96N/ERで、上下にウイングレットがついている珍しい機体です。
機内に入ると、まだ眠りから覚めたばかりの乗客たちが席に着いていました。静かな機内で、私は窓側の席に座り、離陸を待ちました。機内の空気は冷たく、朝の冷えが残っていましたが、それがかえって清々しい気分にさせてくれました。
飛行機が滑走路を走り出し、エンジン音が次第に大きくなると、離陸の瞬間が近づいていることを実感しました。徐々に加速する飛行機が地上を離れ、バリ島の美しい景色が一気に広がりました。
窓から見える朝日の光景はまさに絶景で、バリ島の美しい自然と豊かな文化を象徴しているようでした。飛行機が上昇するにつれて、バリ島南部のヌサドゥア全体が見渡せるようになり、その広大な景色に心を奪われました。バリ島の海岸線は黄金色に輝き、波が穏やかに打ち寄せる様子がはっきりと見えました。
次に上空から見るニサペニダ島の緑豊かな木々が美しい模様を描いていました。太陽が昇るにつれて、まるで大自然のキャンバスに描かれた絵画のようでした。朝霧が立ち込める山々も幻想的で、早朝ならではの静寂と美しさを感じました。
さらに幸運なことに、航路上で窓からギリ島が上空から見えるというラッキーも重なりました。朝日に照らされるギリ島は幻想的で、青い海と白い砂浜が織り成すコントラストが素晴らしかったです。ギリ島の風景を上空から眺めると、まるで地上の楽園のように感じられました。
ギリ島を過ぎると、ロンボク島の最高峰であるリンジャニ山が見えてきました。
リンジャニ山は標高3,726メートルで、インドネシアで3番目に高い山です。リンジャニ山の稜線は非常に険しく、山腹に広がる緑の斜面が美しいコントラストを作り出していました。この山は1257年のサマラス火山の大噴火で現在の形状になったとされ、その歴史的背景も含めて見るとさらに感慨深いものがありました。その雄大な姿の美しさに見とれました。山頂と青空と絶妙に調和していました。
フライトは快適で、窓から見える雲海と朝日に心を奪われながら、今回のギリ島やバリ島での旅を振り返りました。美しい自然、豊かな文化、そして温かい人々との出会いが、この旅を特別なものにしてくれました。旅の思い出が次々と浮かび、心が温かくなりました。フライト中の窓の外に広がる絶景と重なり、旅の余韻をさらに深く感じさせてくれました。
飛行機がさらに進むと、タナケケ島(Pulau Tanakeke)が見えてきました。タナケケ島はスラウェシ島南部、タカラル県に位置する小さな島で、サンゴ礁の保護状況が良好で、多様な海洋生物が生息しています。この美しい島を上空から眺めると、自然の豊かさとその保護の重要性を改めて感じました。エコツーリズムの対象地としても注目されているこの島の景観は、本当に素晴らしかったです。
タナケケ島を過ぎると、いよいよマカッサル上空に入りました。緑豊かな田園風景と奥にそびえる山並みが美しく見えてきました。マカッサルの街が見えると、新しい一日の始まりを感じ、心が高鳴りました。
飛行機は滑走路に降り立ち、無事にマカッサルの空港に到着しました。朝の光に包まれた空港に降り立つと、次の旅が始まることに胸が高鳴りました。バリ島での思い出を胸に、これからも多くの素晴らしい場所を訪れることを楽しみにしています。
このフライトでの景色と体験は、私にとって忘れられないものとなりました。新しい一日が待っているマカッサルで、また新たな思い出を作ることを楽しみにしています。