日々の喧騒を抜け出し、新たな景色と出会うために、今回はマカッサルから中部ジャワのスマランへ向かうことにしました。この旅の最終目的地は、スマランからさらに西へ移動した先の西ジャワ・チルボン。スマランでの飛行機からの乗り換え後は、鉄道を利用してチルボンへ向かう予定です。遅延が多いとされるライオンエアですが、今回は久しぶりに乗ることにしました。どんな旅になるのか、期待と少しの不安を抱えながら、いざ出発です。
中部ジャワの港町スマランに向け、ライオンエアを利用して空の旅を始めました。スマランは魅力的な歴史と文化が息づく都市であり、最終目的地である西ジャワのチルボンまでは、スマランで降りてから列車でのんびりと向かう予定です。しかし、マカッサルからスマランまでの直行便はライオンエアの1日1便のみ。便数の少なさが少し残念で、さらにライオンエアは以前から遅延が多いため、個人的には避けがちでした。しかし、このルートをカバーする唯一の選択肢のため、今回はライオンエアでのフライトに決定。久々の搭乗には少し不安もありますが、期待も込めてフライトに臨みました。
今回のフライトでは、事前にオンラインチェックインを試みましたが、少しタイミングが遅れたため窓側の座席はすでに埋まってしまっていました。窓からの景色を楽しみにしていたため少々がっかりしましたが、空席は、真ん中座席か、最後方の通路側、39Cしかない状態。気持ちを切り替えて準備を整え、ハサヌディン空港に向かうことにしました。
マカッサルのハサヌディン空港に到着したのは、出発の約1時間前。搭乗予定時刻の午後1時30分より少し余裕を持っての到着です。空港に着くとすぐに目に飛び込んできたのは、大勢の人で賑わうロビーの光景。どうやらメッカ巡礼に向かう人々の見送りで、家族や友人が集まり、空港はお祭りのような雰囲気に包まれていました。見送りの人たちは感動と歓喜に満ちた表情で、巡礼者に手を振り、大声で声援を送っています。その中を歩きながら、いかにもインドネシアらしい光景に心が温まりました。
出発ロビーに入ると、制限エリアに直行。荷物も預け入れる必要がなく、スムーズにラウンジに入ることができました。
搭乗までの時間をラウンジでゆっくり過ごすことに。ラウンジには伝統的なお菓子や軽食が並び、特にトラジャコーヒーの香ばしい香りが気分をさらに盛り上げてくれます。トラジャコーヒーは深みのある味わいで、伝統的なクエ(インドネシアのお菓子)との相性も抜群。カステラのようなふわふわのケーキや、甘さ控えめのスイーツを楽しみながら、リラックスしたひとときを過ごしました。ついコーヒーに夢中になり、少し長居をしてしまいましたが、次第に搭乗時間が近づいてきます。
午後1時30分に予定されていた搭乗案内が来ず、今回も遅延かと少し心配になりました。しかし、午後2時ちょうどにアナウンスが流れ、搭乗が開始されるとのこと。やはり多少の遅れはあったものの、大幅な遅延は免れたようでホッとしました。幸い、スマランから列車に乗る予定には十分な余裕があるため、急いで移動する必要もありませんでした。また、ライオンエアにしては珍しく、バス移動ではなく直接ブリッジからの搭乗となり、時間も短縮できてラッキーでした。
機内に入るとほぼ満席の状態で、ライオンエアのマカッサル-スマラン便の人気の高さがうかがえます。やはりこの便は多くの人に利用されているようです。座席番号39Cまで後方に歩き、座ってみるとすぐ後ろがトイレであることに改めて気付きました。
トイレに立つ人の動きが少し気になりますが、フライトは約1時間半ほどなので、少し我慢することにしました。離陸のアナウンスが流れ、いよいよドアが閉まり、スマランに向けて滑走路を進みます。