Categories: AirplaneIndonesia

寒さと超ハードランディングで冷や汗!ライオンエアJT747便搭乗記

予想外のフライト体験が待ち受けるライオンエア

旅に出るたびに、フライトには予期せぬ出来事がつきものですが、今回のライオンエアJT747便は、その中でも特に印象的なものになりました。マカッサルからバリ・デンパサール空港までの短いフライトだったものの、機内の異常な寒さと、これまで経験したことのない超ハードランディングによって、冷や汗をかくことになった様子をお伝えします。

非常口座席に変更

ライオンエアJT747便に搭乗し、マカッサルからバリ・デンパサール空港へ向かいます。今回の機材はB737-900ER(PK-LGV)。ライオンエアといえば、機内の古びた座席が特徴的ですが、今回はシートカバーが新しく交換されていたのか、意外にも清潔感のある座席が並んでいました。

座席はオンラインチェックインが遅かったため、窓側がすべて埋まっており、通路側の33Cを選択。しかし、搭乗後、客室乗務員(CA)から31Eの非常口席へ移動するよう案内されました。非常口席は通常の座席よりも足元が広く、快適に過ごせるため、これはかなり嬉しいサプライズでした。

ライオンエアの座席は基本的に狭く、長時間のフライトでは足元のスペースが気になることもありますが、今回はゆったりとした空間で快適に過ごせそうです。夜間フライトなので、景色が見られない通路側でも特に問題はありません。

搭乗から離陸までスムーズかと思いきや、定刻よりも40分遅れの19時30分にようやく離陸。エンジン音を聞きながら、デンパサール空港へ向けて飛び立ちます。

極寒の機内、カップラーメンが飛ぶように売れる

機内は想像以上に寒く、まるで冷蔵庫のような温度設定。長袖をバックから出すのを忘れたため、飛行中ずっと寒さに震える羽目になりました。インドネシアのLCCは基本的に機内が寒いことが多いですが、今回のライオンエアは特に冷え込んでいて、乗客の多くも寒そうにしていました。

この寒さの影響か、機内販売ではカップラーメンの注文が殺到。CAはひっきりなしにお湯を注ぎ、機内にはカップ麺の香りが充満していきます。短時間のフライトとはいえ、この光景はなかなか壮観でした。

また、毛布の貸し出しはなく、寒さに耐えられず厚手の服を持っていた乗客の中には、頭からすっぽり被って凌いでいる人も。私も早めに防寒対策をしておくべきだったと後悔しました。

ドスン!衝撃のハードランディング

ようやく降下が開始され、バリ島の夜景が眼下に広がります。「もうすぐ到着だ」と思った次の瞬間——ドスン!!!

今まで聞いたことのないほどの大きな音と衝撃が機体を襲い、乗客からは思わず悲鳴が上がりました。通常、着陸時はふわっと接地することが多いのですが、今回はまるで機体が急激に沈み込むような感覚。「本当に大丈夫なのか?」と一瞬恐怖を覚えるほどのハードランディングでした。

衝撃が強かったため、着陸後の振動も大きく、機体がガタガタと揺れます。年間50回ほどインドネシア国内線に搭乗していますが、これほどの衝撃は初めての経験。タイヤがパンクしなかったのは幸運でしたが、あまりにも強烈な着陸に冷や汗が出ました。

通路側の座席だったため、外の様子を見ることはできませんでしたが、感覚としては明らかに「落ちた」感じ。最近、飛行機事故のニュースも多いため、心臓がドキドキする着陸でしたが、無事に滑走路を走行しながら減速。ひとまず大事には至らなかったようです。

沖止め、バス移動でようやくデンパサール到着

本日のこの機体の運用はこれで終了のため、沖止めとなり、ターミナルまではバスでの移動となります。バスでターミナルへ向かう途中、窓の外には飛行機のライトが輝き、滑走路を移動する機体の姿が見えました。ようやく降機の時間になり、タラップを降りて地面に立った瞬間、「無事にバリに到着した」とホッとする気持ちが込み上げました。

沖止めの場合、ターミナルへの移動に時間がかかることが多いため、早くホテルや目的地に向かいたい気持ちが募ります。

今回のライオンエアJT747便は、なかなか忘れられないフライトとなりました。

さて、次の目的地はギリ島。その玄関口となるパダンバイまでタクシーで移動することになります。

kenji kuzunuki

葛貫ケンジ@インドネシアの海で闘う社長🇮🇩 Kenndo Fisheries 代表🏢 インドネシア全国の魅力を発信🎥 タコなどの水産会社を経営中25年間サラリーマン人生から、インドネシアで起業してインドネシアライフを満喫しています。 インドネシア情報だけでなく、営業部門に長年いましたので、営業についてや、今プログラミングを勉強中ですので、皆さんのお役にたつ情報をお伝えします。