出発前ライオンエアB737-900ERのエンジンがスタートしないトラブルがありましたが、マカッサル空港を出発してマナドまで移動します。あいにく天候が悪く大きく機体が揺れる状態で搭乗になりました。
ジェットエンジンがかからずヒヤリとしましたが、飛行準備完了したようで飛行機がゆっくりと動き出しました。こんな経験は初めてだったので本当に飛んでしまってから取り返しのつかないトラブルに繋がらないか不安な気持ちのまま滑走路の端まで移動していきます。いよいよ離陸するという時、エンジン音が頼りなさそうな感じで回転数を上げていきましたが、一旦滑走路を走行し始めてからは普段通りに離陸することができました。安定飛行までは気が抜けませんがなんとか順調にマナドに向かって欲しいものです。
マカッサルからマナドまでは、スラウェシ島を横断する形で北上していきます。あいにく雲が多い天気とライオンエアの窓が汚いせいもあり、外の様子が良く見えない状態です。窓をきれいにするとう整備が入っていないせいなのか、ほとんどのライオンエアの窓は茶色でくすんでしまっています。ライオンエアは、インドネシアの地方路線などに積極的に路線開設しているのでインドネシア国内利用では欠かせない存在なのですが、毎回色々なトラブルに遭遇するのはライオンエアばかりのような感じがします。運賃が安いだけでなく整備もしっかりしてもらい安心して搭乗できるエアラインになって欲しいものです。しばらく雲の上を通過していましたが、ようやく晴れ間も見えてきました。すでに赤道直下の中部スラウェシまで飛行しているようで、雲の間からサンゴ礁の島を見ることができます。
中部スラウェシを過ぎると海を隔てて、北スラウェシの陸地が細い部分が見えてきました。もうまもなくマナド空港へと降下を開始するのですが、マナド周辺は天候が悪いようで、ときより大きな積乱雲を避けながらの飛行となっています。雲が発達しているので、一部は避けきれずに雲に突入すると、出発前のトラブルに続き、大きな揺れが機内を襲います。
ジェットコースターのような感覚でちょっと怖い感じですが、雲を抜けるまではしばらく我慢するしかありません。揺れながらも、ときより青空が見えたかと思うとまた雲に入っての連続です。
ようやく積乱雲を抜けたところで、ブナケンのサンゴ礁が見えてきました。もうマナドまで来ているのですが、なかなか高度を下げないのでおかしいなと思っていたらマナド空港周辺が、かなり天候が悪いようで、別の飛行機もマナド空港に着陸できずに、上空で飛んでいるが確認できました。上空で旋回しながら着陸許可が出るまで待つことになりました。
ブナケンのサンゴ礁の上空あたりを何度も通りながら、ようやく最終の着陸体制になりました。
着陸まで揺れずに飛行してくれと願いながら、山を抜けてマナド空港に着陸となりました。色々なトラブルに見舞われましたが、地上に到着するとほっとした瞬間となります。ハラハラドキドキしながらのスリル満点のマナドまでの飛行でした。
携帯の電波が通じてからフライトレーダーで飛行軌跡を確認したら、上空での迷走振りを確認することができました。
こんな飛行条件でパイロットも大変だったと思いますが、マナドまで連れてきてくれて感謝するしかありません。マナドでどのような体験ができるか楽しみであります。