インドネシアの観光大臣と法務大臣は、観光や投資目的の外国人による長期滞在を認める新しい長期査証(ビザ)「セカンドホームビザ」の創設に向けた検討を始めました。
有効期限5年の滞在ビザ「セカンドホームビザ」で、投資をはじめインドネシアで長期滞在して活動する外国人を対象に発給したい考えを示しています。コロナ後を見据えた観光業の復興に動き始めました。
本来の居住国が冬に入ったら、温暖なインドネシアで過ごすビジネスパーソンや観光客向け、またバリ島などで活動する「デジタルノマド」(ITを活用して旅行をしながら仕事をする人)向けの発給を視野に入れているそうです。
インドネシア政府としては、セカンドホームビザ導入について、「長期滞在すれば支出も増える。経済への刺激が期待できる」と説明しています。
今後ますます関心が高まると言われている海外ロングステイですが、実はマレーシアは14年連続で「ロングステイ希望滞在国」1位となっています(2006-2019ロングステイ財団)。
マレーシアはコロナ前までは、日本人は特別なビザがなくても1度の観光や商用目的での入国で最大90日までの滞在が可能でした。
さらに、マレーシアに連続して90日以上滞在したい場合は、MM2Hビザ(マレーシア・マイ・セカンドホームビザ)を取得すると最長10年間滞在することができます。(現在は、新規ビザの申請は受け付けていません)。
日本人にも人気で、コロナ前は、毎年300名前後の希望者がMM2Hビザを取得していました。収入条件や資産条件もありますので、ビザ取得が難しい面もありますが、老後の定年退職後の移住だけでなく、インターナショナルスクールへの入学を目的とした子育て世代の移住も増えているそうです。
赤道近くに位置し、日中の平均気温が30℃前後と温暖な気候のため、冬の寒さや花粉がないのが最高です。
親日的な国民と穏やかな国民性であり、みんな親切であり、多民族国家であるため、外国人もすんなり受け入れてくれます。インドネシアの相互扶助を意味する「ゴトンヨロン」は、日本人にとっても馴染みやすいですね。
インドネシア語は世界一簡単な言語と言われ、単語を言うだけでも相手になんとなく意思が通じます。もちろんホテルやレストランでも英語が通じますし、相手も英語が得意ではないので、文法とか適当でもほぼ中学英語で通じます。
マレーシアもインドネシアも同じような環境です。ともに経済成長著しい両国ですが、住環境も整備されてきて、大変住みやすくなりました。コロナ終息後とはなりそうですが、温暖な気候の元、ゆったりと生きる時間を作ることも、今後の人生設計のひとつとして考えてみても良いかと思います。