インドネシアのジャカルタで携帯を紛失しました。
場所は、Grabタクシーの車内です。
携帯は肌身離さず持っているため、直ぐに気が付くのですが、今回ばかりはうっかりしていました。Grabタクシーでホテルに戻る時に、ドアポケットに入れたまま、そのまま降りてしまいました。いつもは、車内でも調べものをしたり、地図を見たりして携帯を見ているのですが、車内で別の事に気をとられ、ドアポケットの入れたままの時間が過ぎていました。
ホテルで部屋に戻った時には、時既に遅しでした。ノートパソコンで携帯の位置情報を調べたら、圏外となっています。インドネシア内では、もうひとつ携帯を持っていて、そちらにテレコムセルのSIMが入っており、Grabに置いてきた携帯はテザリングで操作しているので、ずっと機内モードにしています。つまり、テザリング圏外では、通信ができない状態です。また、さらに悪い事に、Grabのアプリが置いてきた携帯に入っているため、ドライバーにアクセスが不可能でした。
まず、iCloudで、iPhoneを紛失モードにして、もし気が付いたら電話をもらえるように設定しました。次にGrabの領収書がメールにきていたため、コールセンターに紛失届けを提出しました。その時点で夜の20時を過ぎており、次の日の早朝に日本へ帰国のスケジュールのため、今仮に見つかっても、受け取る手段がないため、半ばあきらめかけていました。
日本に帰ったら、まず携帯を買って、SIMを買いなおして、iCloudからデータ復元、Suicaやクレジット設定、SMS設定など元に戻るのかどうか、など考えたら気が遠くなり、そうこうしているうちに寝てしましました。
23時過ぎにホテルのフロントから電話がありドライバーが携帯をもってきているため、ロビーまで来るようにと言っています。半分寝ぼけていましたが、急いでロビーまで行くと、Grabの運転手がいて、携帯を持っています。
これは、お前の携帯かと尋ねられ、おおーそうですと、4時間振りに手元に戻りました。ドライバーは、私を乗せた後にそのまま自宅に帰宅したため気が付いたらしく、Grab本部からも連絡が入ったそうです。
ドライバーがなぜ電話しないのか、と尋ねられて、携帯電話アプリがないため、ドライバーの連絡手段がなかった事を告げ、ドライバーがGrab本部と連絡を取り合っています。Grabとしても信用問題があるらしく、そのまま見つからないとドライバーにも責任があるような口振りでした。とにかくほとんど諦めていた携帯が戻って一安心しました。
ジャカルタで、転売され、どこかに消える運命であったiPhoneが奇跡的に戻りました。日本では多少戻る確率は高いでしょうが、インドネシアでしかも、数時間しか余裕がない状態で戻った事は奇跡に近いです。
とにかく、現在は携帯がないと不便で仕方がない状態であります。当たり前に手元にあるものが、無くなると感じる不便さなど、生活になくてはならないものになっています。
手足の様な行動なり判断する材料に携帯があり、携帯がないと生きていけない状態になってしまっている自分が、携帯に依存しているなとつくづく感じました。
数時間でしたが、携帯が無い事の不安に翻弄され、戻った時の安堵感は半端ない事でした。しかも外国で紛失など、まず戻る事が奇跡に近いと感じます。この運を大事にして次からは、二度と携帯をドアポケットに入れない事を誓い、就寝しました。