インドネシアバリに80年近く存在して、今も大人気のレストランがあります。
サヌールにあるマックベン(Warung Mak Beng)です。
インドネシア独立の年である1945年よりもさらに4年前の1941年にお店が開店しています。その頃からのレシピを維持し、品質と味を保っている伝説的な料理です。
創業以来、料理は1品しかなく、地元バリ島周辺で漁獲された魚を油でカラット揚げた揚げ魚と魚の頭のスープとご飯のセットの1つのメニューで勝負しています。
サヌールの本店は店が小さいのもあり朝から席が満席で、待っている人もいっぱいです。バリだと皆さんちゃんと行列を作って並んだりしないので、食べ終わりそうなテーブルの横に立って、威圧しながら食べ終わるのを待ち、席を立った瞬間にテーブルを確保します。
マックベンのメニューは、揚げ魚と魚の頭のスープ、そしてごはんがワンセットで55,000Rp(約450円)です。注文も数量を言うだけで簡単です。
メニューが1品しかないため、厨房では次々に魚が揚げられ、盛りつけされてきますので、流れ作業の様にすぐに料理が到着します。
揚げ魚の原料となる魚は、その日漁獲された魚が違うのでまちまちですが、主にカツオ、フエダイ、サバだそうです。
表面はカリカリに揚げてあるのですが、内側はふっくらやわらかくしてあります。魚は、ライムとローリエで魚の臭みを取り除いてから揚げているようです。
チリとエビのペーストを原料とした特製サンバルソースを付けながら食べます。
マックベンのお店は、道路に面していて開放的な作りのためクーラーがなくほとんど屋外のような感じなので、外の暑さも相まってサンバルの辛さで汗が止まらなくなります。
魚のスープは、魚の頭を使用して、スパイスと魚の出汁が合わさって、魚の旨味がスープになっており風味があります。ターメリックでスープが黄色になっています。大きなきゅうりの煮物もいいアクセントになっています。
バリのサヌール観光に来た際は、是非マックベンの魚料理をお試ししてはいかがでしょうか。