桜の季節へ! マカッサル空港からクアラルンプール経由で日本へ一時帰国
今年の断食明け大祭(レバラン)は、例年より少し長い期間で行われ、ちょうど日本では桜の季節を迎える絶好のタイミング。日本での仕事が重なったことで「これはチャンス!」とばかりに、一時帰国することにしました。とはいえ、時期はちょうど年度末でレバラン休暇前のタイミング。航空券は案の定高騰していましたが、いろいろと検討を重ねた結果、クアラルンプールを経由するルートでなんとかチケットを手に入れることができました。
マカッサルから国際線に乗るのは久しぶりで、少し緊張しつつもワクワクが止まりません。今回は18時15分発のエア・アジアAK335便でクアラルンプールへ飛び、そこから日本へ向かいます。しかし搭乗前からさまざまなハプニングがあって、最初からドキドキの連続に……。果たして無事に出発できるのか。その様子をじっくりお伝えします!
出発前夜の準備と心づもり
まずはマカッサルから日本へのフライトに備え、前夜から準備はバッチリ。日本ではちょうど桜のシーズン到来ということで、少し軽めの服装を念入りに選びました。念のため、クアラルンプールで1泊するという、いつもより余裕を持ったスケジュールを組んでいました。
マカッサル空港へ向かう道のり
出発当日。フライトが30分遅延するという連絡が入ったため、アパートを出る時間を少し遅らせても問題ないだろうとタカをくくっていました。

ところが、いざGRABタクシーを呼ぼうとすると、なかなか捕まらない! しかも雨が降り始め、さらにブカプアサ(断食明け前の食事)の渋滞が重なってしまいました。いつもなら30分程度で空港に着くところが、この日は1時間もかかることに……。

「まだ時間に余裕があるから大丈夫」と自分を落ち着かせながらも、少し不安な気持ちに。それでもどうにか17時過ぎに到着し、ひとまず大きな安堵の息をつきます。
レバランムード漂う空港の様子
空港に足を踏み入れると、レバラン前の華やかな飾り付けに目を奪われます。入り口やロビーなどには、色鮮やかな装飾や垂れ幕がかけられ、いつものマカッサル空港とは少し違った雰囲気です。

チェックインカウンターに向かうと、どうやらギリギリの到着だったらしく、最後のチェックイン対応になってしまいました。受付のスタッフも「間に合ってよかったね」と笑顔で手続きしてくれ、一瞬で気持ちが和らぎます。

マカッサル空港ならではの“国際線”事情
マカッサル空港の国際線出発便は、1日に数本程度。結果として、明確に区切られた国際線ターミナルというものが存在せず、国内線と同じエリアから手続きが始まります。

いったん保安検査や搭乗券確認を経て制限エリアに入り、そこから7〜8番ゲート付近でイミグレや最終的な荷物検査を受けるという流れ。通常、国際線ターミナルがある空港とは異なるため、初めて来る人には少しわかりにくいかもしれません。
さらに、一度出国してしまうと周辺に売店やレストランがほとんどありません。ペットボトルの水も回収されてしまうため、出国前に水分補給や食事をしておくのが重要ポイント。ここを間違えると、クアラルンプールまでずっとのどの渇きに耐える羽目になります。
ラウンジで一息……のはずが

エア・アジアの機体はまだ到着していないようだったので、「まだ余裕があるだろう」と安心してラウンジで過ごすことに。軽く食事をとりながら、アナウンスを待つことにします。

ラウンジ内には、同じようにフライトを待つ人がちらほら。レバランに向けて帰省する人も多いようで、家族連れの姿や、大きな荷物を抱えた人々で賑わっていました。
空港アナウンスで名前を呼ばれるハプニング
時間はあっという間に過ぎ、気づけば18時近く。そろそろゲートに向かおうかと思っていたその時、空港アナウンスでなんと自分の名前が呼ばれてしまいました!
最初は「誰の名前だろう?」と耳を疑いましたが、よく聞くと確かに自分のフルネーム。どうやら、出国手続きをまだ済ませていなかったために呼び出されたようです。「まだ大丈夫」と思い込んでいたものの、搭乗口の締め切りも迫っていたというわけです。
慌てて荷物を持ってラウンジを飛び出し、7〜8番ゲート方面へ急ぎます。なんとかギリギリ出国手続きを終えて待合室へ。その段階でかなりヒヤヒヤしましたが、なんとか無事に間に合いました。

いよいよ搭乗! そして夜の空へ
搭乗ゲートに滑り込むと、ちょうどクアラルンプールからの折り返し便が到着したばかり。機体の到着を待ちわびる人々の中には、既に家族連れの姿も見え、みんながレバラン前に移動する様子がうかがえます。

しばらくして機内清掃が終わり、ついに搭乗開始。マカッサルからクアラルンプールまでは約3時間のフライトです。すっかり真っ暗な夜になってしまいました。