マカッサルは南スラウェシ州の首都で、インドネシア東部最大の都市です。 インドネシア列島の中心部に位置し、西側のスマトラ、ジャワ、バリ、カリマンタンと東側のスラウェシ島、モルッカ諸島、パプア州を結ぶハブ拠点として重要な役割を担っています。
マカッサルはその昔ウジュン・パンダンと呼ばれる、多民族が暮らす賑やかな国際都市でした。インドネシア国スラウェシ島にある都市、マカッサル。インドネシアの都市の中で一番多く訪問し、一番好きな都市です。
スラウェシ島は、英語のKの文字の様な島ですが、ダイビングで有名な一番北の都市マナドから、マカッサルまで陸路で約1800Km、車で約3日~4日かかります。本州を例えると青森から東京経由下関とほぼ同じ距離です。
日本の場合は高速道路がありますので、青森から下関まで全部高速道路で移動できますが、スラウェシ島の場合は、一般道(一部マカッサル市内だけ高速)で移動なので、とんでもなく時間がかかります。もちろん、大きな都市には空港がありますので、移動は飛行機中心です。
マカッサルは、南スラウェシ州の州都で人口は約150万人いる大都市です。ウジュンパンダンンという都市名だった時期もあり、マカッサルの空港コードはUjung Pandangの3文字のUPGだったりします。昔は香辛料貿易で大変繁栄した歴史があり、ポルトガル人がこの都市とマカッサルと呼ぶようになりました。
マカッサル市内海岸沿いにあるロサリ通り。「世界三大夕陽」として知られる美しい夕陽の景勝地は、日没時、夕涼みを楽しむ市民らでいつもにぎわっています。
海岸沿いには600メートル以上にわたって、夕方から屋台がずらりと並びます。その多くはバナナをつぶして焼き、砂糖を煮て作った甘いシロップをかけて食べる「ピサン・エペ」。
太陽が落ち始めると海岸沿いに人が集まり、あちこちで写真撮影が始まります。水上モスク「アミルル・ムクミニン」からはコーランが流れ出し雰囲気がマックスとなります。
沈む夕日があたりをオレンジ色に染め、美しい景色を堪能していると、あっという間に太陽は水平線の向こうへ姿を消します。
ロッテルダム要塞は、マカッサルの歴史を肌で感じられる人気スポットです。 17世紀、ゴワ・サルタン国が統治した時代に建てられました。
ロッテルダム要塞は、13~17世紀に栄えたゴワ王国が1545年に建造した要塞で、現在はマカッサル市内で随一の観光スポット。ゴワ王国はマカッサルをはじめ、海岸線沿いに10を超える要塞を築いたといわれています。
しかし、1667年にオランダによって破壊され、マカッサルが植民地化されるとロッテルダム要塞として再建されました。要塞は政治や貿易の施設となり、第二次世界大戦では日本軍に占領されます。
日本統治時代には南方地域の統治や開発に関する研究所や語学学校となりました。
かつて火薬庫や教会、監獄などとして使われていた建物は当時のまま残されています。植民地時代からのコロニアル様式が特徴的で、一部は民族博物館や歴史学研究所となって一般に公開されています。
館内ではオランダ統治当時のブギス人やマカッサル人、トラジャ人など各民族の伝統文化や歴史、農業や船などの生活様式について学ぶことができます。
ラマンラマンは、中国 士林、マダカスカル ツィンギ、に並ぶインドネシアで最大の石灰岩(カルスト)の山となります。
ラマンラマンはマカッサル語で、雲や霧を表しています。地元の人によると、特に朝や雨が降っているときにこの地域は雲の中や霧の中にいつも現れているとのことです。
カルストの不思議な山の形と川と集落を訪問すると、タイムスリップした雄大な景色と人々の暮らしを見る事ができます。
マカッサル市内から船に乗り30分で行ける小さな楽園サマロナ島は大きな魅力につつまれた島です。島には、白い砂浜と澄んだ青い海の水があるビーチがあります。
カラフルな海の魚がいる美しいサンゴ礁を見ながら、ビーチで水遊びやダイビングをして楽しみましょう。
サマロナ島はマカッサル市内から約7Kmです。島までは片道約30分で到着できます。
ロサリビーチまたはフォートロッテルダムの近くの桟橋から島に行くことができます。
定期船はないので、船の運転手付きでチャーターします。
400,000~500,000ルピア(3000~4000円)でスピードボートをレンタルできます。
高地地帯のもうひとつのおすすめはマリノです。マカッサルから山道を2時間半ほど上がっていくと、広大な茶畑が広がる高原地帯があります。
気温は低く、日中でも20℃くらいまで下がります。朝晩は10℃まで下がる事もありもちろんエアコンはいりません。
新鮮な空気とひんやりとした風は、インドネシアにいることを忘れるくらい、涼しく快適です。
そして緑豊かなマリノ高原に果てしなく広がる広大な茶畑にも圧倒されることでしょう。 カフェで壮大な自然の景色を眺めながら暖かいお茶を飲んでリラックスしましょう。
いかがですか。マカッサルは魅力溢れる街です。是非参考にしてみてください。