2024/10/12

マラン滞在記！まるでおとぎ話の世界！虹色の村で体験する色鮮やかな旅

マランの街を訪れる際に、ぜひとも見逃せないのが「虹色の村」として知られる観光スポット、Kampung Warna Warni Jodipanです。このエリアは、かつてスラム街だった地域を色鮮やかなペイントで美しく変貌させた、まるでおとぎ話の世界のような場所。地域再生のために地元の大学生たちが立ち上がり、街全体がアート作品のように彩られたこの村は、今やインスタ映えを求める観光客にとっても人気のスポットとなっています。今回は、このユニークな村の魅力をたっぷりとご紹介しながら、その背景にある人々の努力や地域への思いにも触れていきたいと思います。

虹色の村へ

マランを訪れたら外せない観光スポットの一つが、カラフルでフォトジェニックな景観が特徴の「虹色の村（Kampung Warna Warni Jodipan）」です。もともと貧困地域であったスラム街を地域再生プロジェクトで一変させ、鮮やかなペイントで彩られたユニークな観光地として蘇りました。訪れる人々を驚かせるその景観は、ただの観光地を超えた街全体がアートであり、歩いて散策するだけで楽しさと驚きが広がります。

壮大なペイントプロジェクト

この村は、広大なエリア全体がカラフルなペイントで包み込まれています。家々の壁だけでなく、道や階段、フェンス、さらにはゴミ箱に至るまで、どんな小さなスペースも鮮やかな色で装飾されています。これらのデザインは、全体として調和しながらも、ひとつひとつの家が個性を持つように描かれているのが特徴です。

プロジェクトの背景には、マランの大学生たちが中心となって取り組んだ町おこしの活動がありました。彼らは地域の活性化を目指して、企業スポンサーの協力を得ながら、多くのボランティアと共にペインティング作業を行いました。このプロジェクトは、単なるアートの創造だけでなく、住民の生活環境の改善や地域の誇りの再構築にも大きく貢献しました。

晴れた日には明るい太陽の光を受けて一層鮮やかに輝く美しさを楽しむことができます。村全体が大きなキャンバスのようであり、どこを見てもカラフルな光景が広がっています。蛇行する川沿いに位置し、地形が少し低くなっているため、どの角度から見ても立体的で迫力ある景観が楽しめます。

住宅の外壁や階段、通路までもが一つ一つペイントされており、その手間と時間のかかった作業の跡が見て取れます。これだけの作業を行うには、相当な時間と労力が必要だったことが想像でき、見る者に深い感銘を与えます。さらに、廃材を再利用して可愛らしいアート作品に仕立てたり、様々な材料を組み合わせて独自のデザインを生み出しているのを見ると、地域の創意工夫が感じられます。

インスタ映えスポットと住民たちの暮らし

この村は観光客がカメラを持って訪れる「インスタ映え」スポットとしても大人気です。壁に描かれた3Dアートやユニークなデザインの壁面は、どれも写真映えする仕掛けが満載で、訪れる人たちが思わずシャッターを切りたくなるようなポイントばかりです。

特に、青い空をバックに映える色とりどりの建物群は、まるでおとぎ話の世界に迷い込んだかのような気分にさせてくれます。

しかし、この美しい村がただの観光地ではなく、実際に人々が生活している場であることを忘れてはなりません。住民たちは普段通りに洗濯物を干したり、家の前で談笑したりしており、観光客がその日常に自然と溶け込んでいるのが印象的です。地域の誇りを持ちながらも、観光地としての活気を歓迎している様子が伝わってきます。

地域経済への貢献と観光の影響

このプロジェクトの成功は、観光客を引き寄せるだけでなく、地域経済にも大きな恩恵をもたらしています。観光収益が増えることで、地元住民の生活が向上し、また新たな商業活動も活発になっています。村の至るところに設置された小さな売店では、地元の手作り雑貨やスナックが販売されており、観光客がそれらを手にすることで地域経済に直接的な貢献ができるのも魅力です。

一方で、観光客の増加が住民の日常に与える影響も見逃せません。毎日大勢の観光客が押し寄せることで、静かだった村の風景が変わってしまうことを懸念する声もあります。それでも、このプロジェクトが村全体の治安向上や地域の結束を促進したことは間違いありません。村の住民たちにとって、自分たちの住む場所が多くの人々に愛され、誇りに思える場所であることは、何にも代え難い喜びでしょう。

アクセス

この村はマラン市のブリンビン地区に位置し、最寄りのマラン駅から徒歩約5分という距離にあります。入場料はわずか5,000ルピア（約45円）、外国人は10,000ルピアと非常にリーズナブルで、予算に関係なく誰もが気軽に楽しめるスポットです。

訪れる際には、天候に合わせた服装と、快適な歩きやすい靴を用意するのがおすすめです。村内には階段や斜面が多くあるため、散策中に足元に注意しながら歩く必要があります。

村での発見と交流

この虹色の村を訪れることは、ただの観光地巡りではなく、地元の人々とリアルな交流を楽しむ特別な体験でもあります。村の子供たちと挨拶を交わしたり、家の前でくつろぐ住民たちとちょっとした会話を交わしたりする中で、彼らの温かさと地域に対する誇りが伝わってきます。観光地としての賑わいと、住民たちの穏やかな日常が共存しているこの村は、訪れるすべての人にとって記憶に残る場所になることでしょう。