東ヌサ・トゥンガラ州の列島の中で一番大きな島であるフローレス島のマウメレに行くことになりました。今回が初めての訪問となりますので、どんな街なのかをご紹介したいと思います。
東ヌサ・トゥンガラ州は、インドネシア語でNusa Tenggara Timur州となります。地名が長いので頭文字でNTTと呼ばれています。
西ティモールを含む小スンダ列島(ヌサ・トゥンガラ諸島)東部にあたる列島で、州都は西ティモールのクパンとなります。主にフローレス島とスンバ島、それにティモール島西部の西ティモールの3島を中心とするおよそ550の島々から構成されていて、ティモール島の東部は東ティモールとしてインドネシアから独立しています。3島以外で有名なのは、世界最大のトカゲ種であるコモドドラゴンが生息するコモド島もNTT列島の一部です。
コモド島への入島料金が来年から大幅に値上げとなり現在価格であるインドネシア人が7万5,000ルピア、外国人が15万ルピアから23年1月から375万ルピア(約3万4,000円)となるようで、値上げになる前に一度訪問したいと思っています。
今回訪問するのは、東ヌサ・トゥンガラ州最大の島であるフローレス島です。東西350km、南北15km~65kmの細長い島です。ポルトガル語で花の岬を意味するそうです。島内には6つの空港があり、そのうちのひとつであるマウメレ空港に行きます。マカッサルからマウメレが1日1便ですが直行便があるので一番アクセスしやすい空港となります。以前はマカッサルからコモド島の玄関口であるラブハンバジョ行もあったのですが、いつの間にか運行されなくなってしまいました。
東ヌサ・トゥンガラ州の住民は、90%以上がキリスト教信者ということで、イスラム教とは違う街のイメージがあるかもしれませんので楽しみであります。
マウメレは、シッカ県にある都市でフローレス島の中では最大の街となります。人口は32万人(2020年)です。
人口の90%はカトリックを信じていて、9%がイスラム教徒となります。
マウメレといえば、1992年12月12日13時29分(現地時間)に、インドネシアで発生したフローレス大地震が発生しました。震源地はフローレス島の北およそ10kmで、地震の規模はM7.5(Mw7.8)だったそうです。地震によって大津波も発生し、マウメレだけでおよそ2,000人が死亡してしまいました。死者のおよそ半数は、津波によるものだそうです。
マウメレ(マウメレ湾)周辺のサンゴ礁は、かつて世界で最も素晴らしいダイビングの1つでしたが、2007年の報告によると爆弾を使った漁業やマウメレ地震の影響で、サンゴ礁の75%は重大な損傷または破壊を受けてしまったそうですが、それでもフローレスで最もよいダイビングスポットが存在するということで、ダイバーや海中写真家など、海洋生物に興味を抱く人々が多くやってくるそうです。
きれいな海が想像できますので、是非マウメレ湾から海を眺めてみたいと思います。
続きは次回となります。