2021年10月19日はムハンマドの誕生日です。本日18日の夕方から誕生を祝い19日の夕方に終了します。本来、インドネシアの祝日は19日でしたが、長い休日を避けるために今年は20日に変更になっています。
アラビア半島の町メッカの商人の息子として生まれたイスラム教の開祖です。日本ではマホメットと呼ばれています。イスラム教では、モーセやイエスといった預言者の系列で「最後の預言者」と位置づけられます。
イスラムの聖典コーランは、アッラーがムハンマドを通じて語ったことを、ムハンマドがまとめたものとなります。
アッラーは人間を超えた神様ですから誕生日などはありませんが、人間である預言者ムハンマドの誕生日は非常に重要です。
ムハンマドの誕生日は ラビー・アル=アウワル月(第3月)12日となりますが、1年が354日となるヒジュラ暦を使用しているため、毎年11日前にずれていきます。今年は10月19日となります。
2020年時点の世界人口約78億人のうち25%に当たる約19億5千万人のイスラム教徒がムハンマドの誕生日を祝う事になります。ムハンマドの生誕日はイスラム世界の各地で行われ、多くのイスラム教国で祝日となっています。
インドネシア政府は、ムハンマドの誕生日の祝日を、10月19日から20日に変更となりました。19日のままであると、17日から19日まで連休となってしまうことで、人々が宗教行事で密集してしまうのをあえて避けるために、20日を祝日にしました。
政府としては、10月18日~22日まで休暇をとることを法律で禁止していて、旅行などもしないように呼びかけています。
インドネシアでの6月~8月期間の新型コロナ感染拡大は、5月のラマダン明け休日が起点となっていると言われ、インドネシア政府は宗教行事に敏感となっているようです。