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【インドネシア】ジャカルタの高層ビルは性に合わない!

近年ジャカルタCBD地区の高層ビル群を見るとインドネシアの隆盛ぶりを感じます。今回訪問する企業ある2019年に完成した新しいオフィスビルである「ミレニアム・センテナル・ センターに訪問しました。高層ビル内での打ち合わせとなりますが、田舎者丸出しで訪問することになりました。

ゴールデントライアングル

首都ジャカルタの中心部に「ゴールデントライアングル」とも呼ばれるこの一帯があります。ジャカルタ一番の目抜き通りであるスディルマン通りやタムリン通り沿いに、ここ5年ほどで瞬く間に200m以上の高層ビル群が立ち並びました。ジャカルタ1番の高層ビルはオートグラフタワーとよばれ382.9m、フロアー数72階を誇るそうで、南半球で一番高いビルになるそうです。しかし今建設中のアイコンタワーが384mとなる予定でオートグラフタワーを抜く日も近いとのことです。

かつて海外企業によるインドネシア進出の多くは鉱物資源などの関連が中心でした。資源企業以外の海外企業の多くの進出先は、ジャカルタの治安の悪さなどの影響があって他のASEAN地域が中心でした。最近になって、経済発展や人口ボーナスの影響もあってインドネシアの国内市場を目指して進出する海外企業が急増しています。首都ジャカルタへの進出が一般的となった今、オフィスビルに営業拠点を構える企業が増加しました。ジャカルタ中心部は、南北に縦断するタムリン通り(Jalan MH Thamrin)、スディルマン通り(Jalan Jenderal Sudirman)が大動脈となっている。その東側を縦断するラスナサイド通り(Jalan HR Rasuna Said)や交差するスブロト通り(Jalan Jenderal Gatot Subroto)を含めた三角形のエリアは、ゴールデントライアングルと呼ばれ、CBD(Central Business District=中心業務区域)を形成しています。特に比較的新しいハイグレードなビルが集積しているSCBD(スディルマン中心業務区域)にはたくさんの海外企業が入居しています。

ミレニアム・センテナル・センター

今回訪問することになった、ミレニアム・センテナル・センター(Millennium Centennial Center )は、2019年に完成した53階建ての高層ビルになります。ジャカルタで9番目に高いビルに位置しています。初めて訪問する場所なので勝手がわからないといけないので、早めにホテルを出発しました。意外と道が空いていたので、アポイント時間の40分前に到着してしまいました。ちょうどお昼の時間で多くのオフィスワーカーがレストランやお昼ごはんを買いに外に出てきています。ロビーには受付がありその奥はエレベーターホールとなっているため、関係者以外は入ることができません。中に入っても待合場所があるとも限らないので、近くのカフェで時間までゆっくりしたいと思います。

LG?

肝心のカフェですが、ビルの周辺は緑地化されていてレストラン街やカフェなどが見当たりません。ビルの警備員にこのビルにカフェはどこにあるか訪ねたところ、LGにあるということでカフェの方角を指さしました。最初LGは何?電化製品で有名なLGの会社があるのと混乱したのですが、LGとはLower ground floor、つまり低い方の1階という意味だとわかりました。ちなみに今いるところはUGらしく、Upper ground floor「高い方の1階」だそうです。階の表記は色々あるとは知っていましたが、とっさでかなり混乱してしまいました。

ちなみに地下はBで表記されますが、UB は Upper Basement → 地下1階、LBはLower Basement → 地下2階などと表記されることもあるそうです。また多くのビルなどでは4階の表記を嫌うので、「3A」が4階、「13A」が14階などの階表記もあり、混乱に拍車をかけます。とにかく、カフェはLG階にあるそうなので、ビルの表側に地下行のエレベーターを案内されてLG階に行くことになりました。

コンビニのようなカフェ

カフェということで、スターバックスのような広いカフェを想像したのですが、期待が裏切られコンビニのようなお店の奥にコーヒーなどが飲めるスペースがあるところでした。多くのOLらしき人々が、コンビニでパンやコーヒーを買い求めています。それでも座席が多くあれば問題ないのですが、テーブルが3つほどしかなくお昼どきなので埋まっています。他のカフェを探そうにもこのビルを離れてカフェを探している間にアポイントの時間が来てしまいそうになるので、ここで立ったまま食べても良いと思いながらパンと水を購入します。ちょうど相席になるが椅子が空いたので、perimisi(すみません)と声をかけたら偶然日本人の方でした。しかもこれから訪問する企業の方だとわかり、またびっくりしました。お昼ごはん中お邪魔しますと言いながら、話をするとジャカルタに来て3年目の方で、しかもおそらくこの案件では担当になるだろうというからびっくりです。この店でコーヒーを飲もうとしたら、オフィスでコーヒー出しますのでと言ってくれて案内してくれました。困ったときの助け舟とはこのことを言うのだと思いながら偶然の出会いに感謝しました。

高層ビルに着いたら焦って右往左往してしまうなんて田舎者丸出しです。何度か訪問すれば慣れてくるのですが、やっぱりマカッサルのような地方都市の方が性に合っているなと思いながら、ミレニアム・センテナル・センターを後にしました。

kenji kuzunuki

葛貫ケンジ@インドネシアの海で闘う社長🇮🇩 Kenndo Fisheries 代表🏢 インドネシア全国の魅力を発信🎥 タコなどの水産会社を経営中25年間サラリーマン人生から、インドネシアで起業してインドネシアライフを満喫しています。 インドネシア情報だけでなく、営業部門に長年いましたので、営業についてや、今プログラミングを勉強中ですので、皆さんのお役にたつ情報をお伝えします。