休日の独立記念塔モナスでの3時間半待ち!期待はずれの展望台体験

Indonesia

ジャカルタ観光を語る上で、外せないランドマークのひとつがモナス(Monas)です。今回、私はモナスの展望台に上るために訪れましたが、その過程で経験したのは想像以上の混雑と長時間の待ち時間。期待していたほどの展望台体験ではなかったという、少し残念な結果となったのです。

初めてのモナス展望台への挑戦

正式名称を「インドネシア国家独立記念塔」といい、この塔はインドネシアの独立を象徴する重要な記念碑です。1961年に建設が始まり、1975年に完成したモナスは、独立記念の象徴として多くの人々に愛されています。高さ132メートルの塔の頂上には、純金で覆われた炎のモチーフが輝き、インドネシアの独立の精神を表現しています。

モナスはただの塔ではなく、ジャカルタの象徴であり、インドネシアの歴史を深く知ることができる場所でもあります。塔の地下には、インドネシア独立の歴史をテーマにした博物館があり、独立への闘争や戦いの様子が人形や絵画で再現されています。また、モナスは緑豊かな広場に囲まれており、週末や休日には多くの家族連れや観光客が訪れる、まさにジャカルタ市民にとっての憩いの場です。

ジャカルタの中央部にそびえ立つモナスは、遠くからでもその姿を確認できるほどの存在感を持っています。私自身、これまで何度もモナスのある広場を訪れたことはありましたが、塔の最上部に上ったことはありませんでした。モナスに行くたびに「いつか展望台に上りたい」と思っていたものの、なかなか実現できずにいたのです。

そんな中、「ついにモナスの展望台に挑戦しよう!」と意を決して訪問。週末のモナスは、多くの観光客で賑わっていることが予想されましたが、どれほどの混雑になるかは想像していませんでした。モナス周辺ではデモ活動やイベントが行われることも多く、訪問する際には事前に情報を確認することが重要です。

待ち時間の長さにため息

モナスの展望台に上るためには、Jackcardという電子マネーカードを使ってチケットを購入する必要があります。このカードを持っていない場合でも、チケット売場で強制的に購入することになります。チケットは事前に購入できるわけではなく、当日現地で手続きする必要があるため、長蛇の列に並ぶことを覚悟しなければなりません。

日曜日の午前10時ごろに到着し、すぐにチケットを手に入れたものの、驚いたのは「実際にエレベーターで上れるのは13時以降」とのこと。つまり、展望台に上るためには3時間待たなければならないのです。この待ち時間に対する覚悟はある程度していましたが、現地で改めてその事実を突きつけられると、思わずため息が出てしまいました。

待ち時間をどう過ごすか?

モナスの敷地内には、広大な公園が広がっており、芝生の上でピクニックをする家族や、サイクリングを楽しむ人々の姿が見られます。塔の周囲には、独立を記念したモニュメントや彫像が点在しており、歩き回るだけでもインドネシアの歴史を感じることができます。しかし、広大な敷地を散策しても3時間を潰すのはなかなか大変です。

塔の地下には、独立に至るまでのインドネシアの歴史を学べる博物館があります。

ここでは、独立運動の英雄たちや重要な出来事が、人形やジオラマで再現されており、歴史に興味がある人には興味深い展示となっています。日本の占領期の展示もあり、日本兵の人形や、当時のインドネシアの状況が詳細に描かれています。展示はしっかりとした内容ですが、30分もあれば十分に見て回ることができ、残りの待ち時間をどう過ごすかという問題に直面しました。

ついに迎えたエレベーターの時間…しかし!

13時が近づき、ようやくエレベーターに乗る準備が整いました。しかし、ここでもまた問題が発生します。エレベーターに乗るためには番号順に呼ばれるのですが、進行が非常に遅く、実際に自分の順番が来るまでさらに30分ほど待たされました。そして、モナスの展望台に向かうエレベーターはたったの1台しかなく、一度に乗れるのは8人ほど。これでは時間がかかるのも無理はありません。

ようやくエレベーターに乗り込んで、展望台までの道のりはわずか数十秒。しかし、展望台に到着してから見える景色は、期待していたものとは異なり、少し霞んだ視界が広がっていました。

ジャカルタの街並みは高層ビルが立ち並んでいるものの、特に特別感のある眺望ではなく、高層ビルの屋上から見下ろすのと大差ない印象を受けました。遠くにはモールやオフィスビルが点在しているものの、モナスの頂上から見える景色は、ジャカルタ市内を象徴するほどの魅力を感じるものではありませんでした。

待ち時間と見合わない展望台体験

展望台での滞在はわずか10分ほどで十分に感じ、早々に下りのエレベーターに乗ることにしましたが、ここでもまた待ち時間が発生。結局、下りるまでにさらに数十分かかり、展望台の体験自体はごく短時間で終わってしまいました。チケット購入から展望台を降りるまで、トータルで4時間以上が経過しており、その大半がただ待つだけの時間でした。

多くの観光客にとっては、モナスの展望台に上ること自体が一つの「目標」かもしれませんが、3時間待ちの末に得られる景色がそれほど特別でないことを考えると、残念な結果と言わざるを得ません。特に、時間が限られている旅行者にとっては、展望台に上ることはあまりおすすめできないと感じました。

まとめ

モナスの展望台に上ること自体は、一度体験してみる価値があるかもしれませんが、休日や祝日に訪れる際には、長時間の待ち時間を覚悟しなければなりません。特に3時間以上待つことになる場合、その間の過ごし方をしっかりと考えておく必要があります。ジャカルタの景色を楽しむという目的であれば、他にも高層ビルの展望台や屋上レストランなど、より快適に眺望を楽しめる場所があるかもしれません。

モナスの地下博物館や広場での散策は、ジャカルタの歴史や文化を感じる素晴らしい体験ですが、展望台に関しては、平日や混雑を避けられるタイミングで訪れるのがベストでしょう。次回ジャカルタを訪れる際には、時間をより有効に使い、別の観光スポットを巡ってみたいと思います。モナスはその存在感に圧倒されるランドマークではありますが、その魅力を味わうためには計画的な訪問が必須であると実感しました。

 

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