「モスラーヤ、モスラー」なんと!モスラの歌は創作言語ではなくインドネシア語だった!
「モスラの歌」とは、映画「モスラ」に登場したインファント島の妖精のような小美人役のザ・ピーナッツが美しい歌声で歌っていたあの歌です。
その「モスラの歌」は、なんとインドネシア語であるというのです。
昭和40年代の方々には懐かしい「モスラの歌」が蘇る話をしたいと思います。
「モスラの歌」は小関裕而さんの名曲のひとつ
モスラの歌は、1961年(昭和36年)に制作された東宝映画「モスラ」の主題歌で、当時のアイドルであった、ザ・ピーナッツ(伊藤エミ、伊藤ユミ)が歌って大ヒットしました。
この歌の作曲は、古関裕而(こせきゆうじ)さんで、1964年の「オリンピック・マーチ」、阪神タイガースの「六甲おろし」など数々の名曲を世に送り出しました。
昨年のNHK連続テレビ小説「エール」で窪田正孝さんが演じる主人公・古山裕一のモデルは、名作曲家・古関裕而さんでありました。全国高校野球選手権大会の行進曲「栄冠は君に輝く」は皆さん聞いたことがあると思います。
モスラを呼ぶ呪文がインドネシア語!
モスラ歌は、モスラの住む架空の島であるインファント島の石碑に書かれていた呪文を歌にしたものとされています。
インファント島は、インドネシア諸島の設定のようで、モスラの歌の日本語の歌詞をインドネシア語に翻訳したとのことです。
モスラの歌の歌詞をインドネシア語と照らし合わせてみました。YouTube動画を見ながら歌ってみてください!
モスラヤ モスラ (Mothra, ya, Mothra)
作詞・由起こうじ/作曲・古関裕而「モスラの歌」1961(昭和36)年
ドゥンガン カサクヤン インドゥムゥ ルスト ウィラードア
(Dengan kesaktian hidupmu restuilah doa)
ハンバ ハンバムヤン ランダ (Hamba_hambamu yang rendah)
バンウンラダン (Bangunlah dan)
トゥンジュカンラー (Tunjukkanlah )
カサクヤーンム (Kasaktianmu)
意味は
日本語に直訳すると
モスラよ、モスラ
あなたの命の魔力で
身分の卑しき、あなたのしもべは
呪文を唱えて祈ります
立ち上がり、そして
あなたの魔力をお示しください
幼稚園の時の記憶が蘇った!
みなさんも子供の頃にこの歌詞を覚えたという人も多いのではないでしょうか?
モスラーヤ、モスラのあとは、意味もわからず歌っていた記憶がありましたが、子供の頃からモスラが大好きだったので、呪文のように唱えて、モスラを呼ぶのがとても流行りました。
創作言語であると思っていたモスラの呪文が外国語であり、インドネシア語として実在する言語であったことは、非常に驚きです。
もともとの日本語をインドネシア語にして映画で使用したということですが、意味を深く辿ると、モスラを崇め尊ぶ心溢れる詞で感動を覚えます。
子供の頃にインドネシア語の勉強をする事は考えていなかったので、幼稚園の頃知らずにインドネシア語を勉強していたことになります。45年振りに記憶が蘇りました。スッキリですね。