インドネシアで生活を始めてみて、日本にいた時以上に映画館に行く回数が増えました。ここでは、インドネシアの映画館の魅力についてお伝えします。
インドネシア人は映画が大好きです。日本と比べると、映画館へ足を運ぶ頻度が全く異なります。他に娯楽施設が少ないことも一因ですが、映画がここまで好まれる主要な理由はその手頃な価格にあります。曜日や時間帯、映画の配給によって異なりますが、平日であれば25,000〜35,000ルピアで映画を楽しむことができます。日本の2,000円近くと比較すると、かなりお得です。映画自体の価格は非常にリーズナブルで、ドリンク代やポップコーンの方が高くつくこともあります。週末には、時間があればモールに行き、涼しい映画館の中で映画を楽しむことができます。
映画館によっては、通常の座席よりも広く、リクライニング機能付きで、飛行機のビジネスクラスのような快適なシートが用意されています。
座席まで食べ物や飲み物を運んでくれるサービスや、映画の待合場所にソファが用意されているなど、ちょっとした追加料金でよりゆったりとした座席でVIP感覚で映画を鑑賞することもできます。
ハリウッド映画などは、日本公開よりもインドネシアで先に上映されることが多く、得した気分になります。映画の内容を完全に理解できなくても、日本での上映時には理解度が深まります。ハリウッド映画は英語で上映され、インドネシア字幕付きなので、語学の勉強にもなり、英語が聞き取れればさらに楽しむことができます。
日本の大手映画館チェーンに匹敵するCGV Cinemas IndonesiaやCinema 21(XXI)などの映画館が国内に数多く存在します。映画館を選ぶ際には、アクセスの良さやチケットの価格を事前に調べることが大切です。CGV CinemasやCinema 21は、ほとんどのモールに存在しており、非常に便利です。
年に1回、CGV Cinemas Indonesiaでは『日本映画祭』などの特別イベントが開催されます。日本映画愛好家にとっては見逃せない機会です。インドネシア字幕が付いていますが、日本語で上映されるため、これまで見る機会がなかった日本映画を気軽に楽しむことができます。インドネシア人は日本のアニメが大好きなので、日本語で上映されるアニメも気軽に楽しむことができます。
インドネシアの映画館では、面白い場面では観客全員が声を上げて笑い、驚く場面では一緒に反応します。しかし、映画終了時のエンドロールには異なる文化があり、多くの観客がエンドロールの最中に席を立ちます。映画が終わるとすぐに帰る感じで、エンドロールをゆっくり見る余韻を楽しむ時間はほとんどありません。エンドロール中に次の公演のための掃除が始まるため、席を立つしかありません。
インドネシアの映画館は、手頃な価格で質の高い映画体験を提供し、文化的にも独自の魅力を持っています。インドネシアに訪れた際には、映画館での時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。