【インドネシア】赤白2色国旗の訳
インドネシアにいるといたるところで紅白旗を見ることができ、おめでたい感じがします。インドネシアの国旗は、上が赤で、下が白を配色した横2色の国旗であることはご存知だと思います。
本日はインドネシアの国旗についてのお話をしたいと思います。
赤白の意味
インドネシア国旗は、インドネシア語でSang Saka Merah Putihと呼び、「高貴な紅白旗」と呼ばれています。sangは、神様や王様など英雄の名前などに使われる言葉で、日本語の「様、殿」に当たります。国旗を人格化していて尊敬の対象にしているところがインドネシアらしいところです。
インドネシアの国旗も日本の国旗も使われる色は、赤と白で同じです。赤は「人間の肉体」を指して「勇気」や「情熱」を意味している。一方、白は、「精神」を表し、「真実」や「聖なる心」を意味しているそうです。
つまり、「聖なる心の上に立つ勇気」という意味となるそうです。
日本の日の丸の影響を受けている説
インドネシアと日本の国旗は、デザインは違いますが、赤白色の国旗です。第二次世界大戦時に日本が占領していて、その後の独立戦争において、インドネシアの独立に寄与した日本の国旗の影響を受けて現在の赤白2色になったという説があります。
インドネシアとモナコの国旗の違い
モナコとインドネシアの国旗は、赤と白です。しかし、同じように見えるにもかかわらず、縦横の比は異なります。モナコの国旗は4:5 に対してインドネシアの国旗は2:3になります。色や柄はまったく同じでも、サイズだけが違います。
オリンピックの国旗は、全世界縦横比2:3となりますので、インドネシアとモナコは全く一緒の大きさになってしまうそうです。
インドネシア国旗とモナコ国旗が似ている理由は特になく、偶然だそうです。
インドネシアが第二次大戦後に赤白旗を採用したとき、モナコはインドネシアに国旗のデザインを変えるよう要請しましたが、インドネシア側が拒否して現在も使われているそうです。
インドネシアとポーランドの国旗の違い
ポーランドの国旗は、インドネシアと色が逆で、上が白で、下が赤です。そしてサイズも5:8ということです。
赤白は好まれている
日本でも赤白(紅白)が大好きです。紅白歌合戦や、運動会は紅白に分かれ、祝の席には紅白幕、紅白まんじゅう等縁起物としても使用されています。
諸説ありますが、赤色が赤ちゃん、つまり出生を表し、白色が、白装束の色で死や分かれを意味しますので、2つの色が合わさって人生そのものを表していると言われています。
インドネシアでは毎年独立記念日である8月17日の1か月前にもなると、インドネシアの町内では国旗の色である赤白の「国旗」や「のぼり」などで飾られ始めます。
インドネシア人も日本人も赤色と白色が好まれる色とされています。