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インドネシアで過ごす海外生活で日本人が得られる“新しい価値観”と“学び”とは?

インドネシアに移住する、もしくは長期で滞在するという選択肢は、近年、日本人のあいだでも注目を集めています。東南アジアの中でも特に人口が多く、文化的・宗教的にも多様なインドネシアは、私たちに想像以上の体験を与えてくれる場所です。

この記事では、実際にインドネシアでの生活を通じて得られる経験や学びを具体的に紹介し、「海外で暮らすとはどういうことか」「日本との違いをどう受け止め、どう活かすか」といったテーマに迫ります。

多民族・多宗教国家が生み出す豊かな文化

インドネシアは約2億7,000万人の人口を抱え、世界第四位の人口大国です。国土は1万7,000を超える島々からなり、ジャカルタやバリ、ジョグジャカルタ、そして今長期滞在しているマカッサルなど都市ごとに異なる雰囲気を楽しめるのも魅力の一つ。

イスラム教が国教ではないものの国民の約8割がムスリムであり、キリスト教やヒンドゥー教、仏教など多様な宗教を尊重し合って共存しています。言語もインドネシア語(バハサ・インドネシア)を軸に、各民族ごとに方言や独自の言語が使われていることから、文化の多彩さを肌で感じられます。

インドネシアでの生活コストと経済事情

インドネシアの物価は、日本と比べると総じて安い傾向にあります。特にローカルフードや公共交通機関、屋台などは驚くほどリーズナブル。一方、近年では大都市部を中心に物価が上昇傾向で、カフェやショッピングモールなどは日本とさほど変わらない価格帯もあります。

ただ、“必要なものだけを買う”という考え方が根付いているため、消費に対する意識や価値観が日本人とは異なります。無駄な出費をしないローカルの人々の暮らしぶりを間近で見ると、改めて自分の消費スタイルを見直すきっかけになるでしょう。

コミュニケーションと言語学習のリアル

インドネシア語は文法が比較的シンプルと言われていますが、初めて触れる言語なので慣れるまでは時間がかかります。ただ、日常会話程度であれば覚える単語やフレーズはそこまで多くないため、実践しながらでも習得は十分可能です。

ビジネスシーンでは英語が通じる場面も増えていますが、ローカルの人とのコミュニケーションを深めるなら、やはりインドネシア語が役立ちます。「ありがとう(Terima kasih)」「いいえ(Sama-sama)」などの基本フレーズを使うだけでも現地の人の反応は大きく変わるもの。言語の壁を超えて得られる人間関係やネットワークは、海外生活ならではの醍醐味です。

インドネシア文化とローカルライフを肌で感じる

インドネシアの食文化はスパイシーな料理から甘いお菓子までバリエーション豊か。バリ料理やパダン料理など地域によって味付けが違うので、旅行気分でいろいろ試すのも面白いでしょう。ローカルの屋台で出会う“ナシゴレン(インドネシア風チャーハン)”“ミーゴレン(焼きそば)”の価格は驚くほど安く、日常的に楽しめます。

また、宗教行事や結婚式は多様な宗教が混在するインドネシアならではのユニークな光景。私たちが思う“当たり前”が通じない場面も多くありますが、その違いこそが海外生活でしか味わえない貴重な文化体験となります。

現地でぶつかる壁とその乗り越え方

インドネシア人はフレンドリーな人が多く、初対面でも明るく接してくれます。その一方で、時間や約束に対する感覚は日本よりゆるやかです。「また後で会おう」と言ったきり具体的な連絡がなかったり、約束の時間に平気で遅れてきたりすることもしばしば。

また、雨季には一時的に街が浸水して交通が混乱するなど、生活上の困難も出てきます。こうした壁に直面した時こそ、海外での柔軟な対応力や自己解決能力が磨かれる瞬間でもあります。

インドネシアが教えてくれる新たな視点

日本にいると、仕事の忙しさや生活リズムに追われて、自分の考えや行動をじっくり振り返る機会はあまり多くありません。しかし、環境がまるで違うインドネシアに身を置くことで、「これまで当たり前だと思っていたことは本当に必要だったのか?」「自分は何を大切にして暮らしたいのか?」といった問いに自然と向き合うようになります。

異文化との触れ合いで視野が広がるのはもちろん、“自分の軸”がよりクリアに見えてくるのが海外生活の大きなメリットです。人間関係や仕事観、人生観にも大きなインパクトを与えてくれることでしょう。

新興市場ならではのビジネスチャンスと可能性

インドネシアは経済成長が著しく、スタートアップの数も急増しています。日本企業が進出する例も多く、日本人を対象とした求人やビジネスパートナーの需要も高まりつつあります。

また、現地企業と日本の企業をつなぐ架け橋として活躍できる機会も増えています。インドネシア語が話せる人材は重宝されるため、海外経験はキャリア形成において大きなアドバンテージとなるでしょう。これからインドネシアに来る人にとっては、まだまだ未知の可能性にあふれた市場と言えます。

インドネシア生活がもたらす価値と次の一歩

インドネシアでの海外生活を経験すると、異なる文化や価値観に柔軟に対応する力や、自分らしさを見つめ直すきっかけを得られます。日本では当たり前だったことがここでは通用しない一方で、新しいやり方や考え方によってより自由に行動できる楽しさも味わえるのが海外生活の醍醐味です。

これまでに得た知見や経験は、日本へ帰国した後や、他の国へ移住した際にも大きく活かすことができます。もしインドネシアでの生活を続けるのであれば、現地のコミュニティに積極的に参加し、新たなプロジェクトやビジネスにチャレンジしてみると、さらなる学びと成長が待っています。

今やインドネシアは世界の中でも注目度の高い国。興味がある方はぜひ、実際に足を運んでその可能性を体感してみてください。きっと、これまでになかった価値観や学びを手に入れることができるはずです。

インドネシアでの海外生活は、決して一筋縄ではいかない部分も多くありますが、その分だけ得られる発見と成長はとても大きなもの。異文化で生活することは、自分を見つめ直し、人との違いを受け入れる度量を養う機会になります。日本とは違う環境での日々を大切に、あなただけのインドネシア生活を楽しんでみてください。

kenji kuzunuki

葛貫ケンジ@インドネシアの海で闘う社長🇮🇩 Kenndo Fisheries 代表🏢 インドネシア全国の魅力を発信🎥 タコなどの水産会社を経営中25年間サラリーマン人生から、インドネシアで起業してインドネシアライフを満喫しています。 インドネシア情報だけでなく、営業部門に長年いましたので、営業についてや、今プログラミングを勉強中ですので、皆さんのお役にたつ情報をお伝えします。